見出し画像

ケアラーの方に向けて、「成年後見制度は利用すべき?」と題して解説記事を寄稿させて頂きました。

ケアラーの支援活動をされている一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会さまの情報発信サイト【ケアラーズプレス】に「成年後見制度は利用すべき?」と題して3回目の解説記事を寄稿させて頂きました。

↓ 第3回目の寄稿記事「成年後見制度は利用すべき?」はこちらから


●一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会さまサイト


今回、ケアラーを支援する視点から「成年後見制度は利用すべきか?」というテーマで寄稿しました。

成年後見制度は、家族が認知症等で判断能力を失った際や精神疾患などによってない場合に、その財産管理や法的手続きをサポートするものですが、その利用にあたっては多くの注意点があるため、慎重な判断が必要です。

寄稿した過去2回の記事では、成年後見制度を必要とする状況や実際にかかる費用、さらには制度のデメリットにも焦点を当て、ケアラーの方々に知ってもらいたいポイントを解説してきました。

第1回 成年後見制度とは

第2回 成年後見制度の費用


多くのケースで後見人の職務は財産管理が主なものであり、介護や日常生活のサポートには直接関与しないことが大きなポイントとなりますが、成年後見制度を使えば家族のケアが軽減されると誤解している方も多いのです。

記事の中で強調したのは、この制度が「いつでも必要なわけではない」という点です。

特に、不動産の売却や預貯金の管理など、具体的な財産に関わる場面で必要となることが多いですが、判断能力が低下しているからといって、すぐに申立てをしなければならないわけではありません。

制度利用には報酬が発生し、途中でやめられないという負担もあるため、利用する前に慎重に検討することが大事です。

寄稿の背景と想い
この寄稿は、ケアラーとして日々家族を支える皆さんに役立ててもらいたいという思いから書きました。

成年後見制度について知識がないと、急な状況に対応しきれないこともある一方で、不要な申立てで余計な負担を抱えることも避けて頂きたいと思っています。

そのため、記事では実際の利用ケースや制度のメリット・デメリットを踏まえ、最終的には専門家に相談することを重視し、なるべく小難しい専門用語を使わずに、現実の介護や介助の場面を想定しながら、「実際はこういう制度なのか」と誰にでも理解しやすい内容になるよう心掛けました。

家族を守るための選択肢の一つとして、この制度についてしっかり理解し、もしも困ったときには役立ててほしい知識のひとつなることを願っています。