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もう走れなくなった自分へかける言葉

この7月にラグビーの試合に出てきたのですが、その時に古傷であるアキレス腱を痛めました。
まあアキレス腱炎の痛みは慣れたものです。
少し安静にしていれば1ヶ月くらいで治るはず…。

そう思っていたのですが、2ヶ月経っても痛みが引きません。
整体にも通っていたのですが、なかなか治らない。
歩行もぎこちなくなってしまうほどの違和感で、かなり焦りました。

「どうなっちゃうんだろうなぁ…」
「このまま運動を諦めなきゃいけないんだろうか…」
そんな不安は今でもあります。
というか、医師や整体師の診察を踏まえれば、もう本気で走るのは諦めた方がいいはずです。

少し前までは、毎日7キロ走ることがルーティンでした。
暑い日も寒い日も、その空気を感じながら走ることは、僕の生きがいの一つでもあったのに、それがもうできなくなってしまうのか…。

そんなことを横になりながら考えていたところ、ふと世阿弥が『花鏡』で語る「老後の初心」という言葉が思い出されました。

その時分々々の一体々々を習ひ渉りて、また、老後の風体に似合ふことを習ふは、老後の初心なり。

『花鏡』奥段

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