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他人を変えられるなんて幻想だ

とある若手起業家とランチをする機会があった。
その方は僕の著書を読んでくれていて、その考え方にも共感してくれているとのことだった。
その会話の中でこういう質問を受けた。

「荒木さんはどんな手段で人を変えようと思っていますか?」

この質問の背景をちょっと補足すると、その起業家も人材育成や研修などに携わっている。その中で、なかなか人を変えることができないというもどかしさを感じているようなのだ。
だから、僕がこの本に書かれているような思想を他者にどうインストールしているのか、その具体的な研修の手法などを知りたかったらしい。

僕の答えは、残念ながらその起業家に期待に沿うようなものではなかったと思う。

なぜなら、僕は「人を変えようなんて思っていない」からだ。

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