河合薫さんのキャリアに考える「創造的必然性」
先日、健康社会学者の河合薫さんと対談する機会に恵まれました。
薫さんが『働かないニッポン』という新書を出されたので、その内容に関する対談です。
ひょっとしたら、河合薫さんと言えば、気象予報士として記憶されている方もいると思います。
一昔前にはなりますが、「ニュースステーション」でお天気キャスターとしてレギュラー出演されていましたので、あの当時の印象が強く残っている人がいるかもしれません。(僕はお天気キャスターの記憶はあまりないのですが、テレビのコメンテーターなどでその姿を拝見していた記憶があります。)
しかし、薫さんはその後、健康社会学の修士課程、博士課程を修了して、健康社会学者としての道を歩まれています。
今回の書籍『働かないニッポン』でも、多くのビジネスパーソンへのヒヤリングや調査を通じてまとめられた本になります。
その本の内容は、2日にわたるVoicyの対談を聞いていただくとして↓
僕が今日話したいのは、彼女の「キャリアの軸」についてです。
薫さんのキャリアって、ものすごくユニークなんです。
ANAでCAとしてキャリアをスタートされ、気象予報士へ。そしてその後、健康社会学者へ…
そんなキャリアを歩んでいる方って他にいますか?
ボディービルダーから俳優になり、やがて政治家になったアーノルド・シュワルツネッガーもびっくりです。
収録でも、このキャリアについて少しだけ語ってくれました。
ダイジェスト的にまとめると…
就活では、海外を渡り歩く仕事がしたいと思ってCAを志望。でもすぐ結婚して寿退社をするくらいのつもりだった。
CAで仕事の面白さを実感。ありがとうと言われることが面白い。まだまだ成長したいという欲求が高まる。
「自分の言葉で伝える仕事がしたい」と思って辞めてしまった。しかし、思い通りに転職できずに後悔する。やばい。
たまたま新聞読んでいたら、気象予報士の資格ができるということを知り、これを目指そうと思った。そのために、民間の気象会社になんとか入った。
気象会社で天気図の基礎を学んで勉強していたらお天気がめっちゃ楽しくなった。そこから第1回目の気象予報士の試験に受かり、女性合格者が十数名だったことから注目を浴びる。
その勢いでニュースステーションに出ることになった。そこからお天気キャスター生活に。まさか。
人間の気分は天気で変わることを知る。そして、気分はお天気以上に人間関係で変わることを理解する。だからそれを学ぼうと思った。
そして、健康社会学者を志す。
いろいろランダムにやってきたようだが、実は「自分の言葉で伝える仕事」という点で一貫している。
いや、これはなかなかですね。自分でも書きながら、めっちゃ謎キャリア!と思いました(笑)
確かに「自分の言葉で伝える仕事」だと言えばそう言えなくもない。
でも、それ以上に、理由は後付けで、自分の心が動く方に足腰軽く動いているような気がします。
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