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マイノリティと私

有名人でもセクシャルマイノリティを【公表】するのが不思議でならない。
追いかけ回して暴露するのはもはや信じられない。
セクシャルマイノリティは完全にプライベートであり、オフィシャルな場で公表する必要はないと思う。
あなたがノンバイナリーでもヘテロセクシュアルでもゲイでもどっちでもいい。
相棒好きだったのになぁ…

プライベートとオフィシャル

以前働いていた会社で男性想定の求人を出したとき、「僕、ゲイなんですけど大丈夫ですか?」という問い合わせがあった。
男性上司は「ゲイである」という点に注目していたが、私はカミングアウト自体に注目した。
注目したというか引いた。
セクシャルマイノリティであることを意識し過ぎである。
仕事にセクシャリティは関係ないし、職場の人間のセクシャリティはどうでもいい。
職場はオフィシャルな場で、性的指向を公表する場ではない。
ド変態でも仕事には全く関係ない。

ただし、身体的なマイノリティで生活に影響がある場合はオフィシャルになるため、事前のカミングアウトが必要である。
受け入れる準備をさせてほしい。

マイノリティ

マイノリティとは少数派という意味である。
世の中が多数派に生きやすいように出来ているのは事実なので、マイノリティは何かと大変だと思う。
大変だと思う、というか大変である。
私もマイノリティだからだ。
見た目ではわからないマイノリティである。

母親になりたいと思ったことが一度もない。

早く産まないと大変よ。
子供がいないと老後が大変よ。

何回言われたかわからない。

まだ若いから大丈夫よ。

44歳の今でも時々言われる。
何歳になったら許してもらえるのか。

ちなみに子供がいても一人だと、一人じゃ可愛そうよ、と言われる模様。

他人と一緒に暮らすのが難しい。

難しいというか無理である。
彼氏と一緒に住まないの?
結婚してるのに一緒に住んでないの?

はい、そうです。

すぐ飽きる。

恋愛も職場も長続きしない。
なんなら注文したものを全部食べられないこともある。
何も言われないが、わがままだね、と顔に書いてある。
飽きててもやっているのは労働だけである。

私のマイノリティは他にもあるが割愛する。

マイノリティとの交流

私の保護者はハンディキャップである。
元夫もハンディキャップである。
ニューハーフの友人がいる。

見た目でわかるマイノリティは以上だが、親しくなるとわかるマイノリティもある。

みんなちょっと変わっていて、マイノリティな面を持っている。
私のプライベートは平和だ。
自分のマイノリティを自覚している人はマイノリティを攻撃しない。

マジョリティという正義

自分をマジョリティ(多数派)だと信じて疑わない人がマイノリティを攻撃する。
なにかをこうだと信じて疑わない考えは正義と錯覚してしまう。
正義があると、反するものを質したくなる。

地元の誇り 藤子不二雄

居酒屋で乱闘にならないのはマイノリティが言い返さないからである。
言われることには慣れるが傷つくことには慣れないものだ。
この手の話題をかわすスキルはかなり高くなった。
団塊世代のマジョリティは本当にしつこい。

マイノリティからのお願い

マイノリティは良くも悪くもレアキャラである。
見た目でわかるマイノリティは好奇の目にさらされる。
好奇の目にさらされ続ける苦痛は想像するだけで辛い。
私の周りのマイノリティの願いはたった一つ。
ジロジロ見ないでほしい。
以上。

気に入らないのはあなたの自由だがそれは正義ではない。
気に入らないならほっといてくれないか。

私は多様な生き方を受け入れられる人間でありたい。

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