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  • 影とか色とか

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冬を感じたい夜

仕事で久々にてんてこまいになり、珍しくちょっとだけいらいらしながら退勤。 乗りたかったバスはバス停にたどり着く前に通りすぎてしまったし、コンビニで唐揚げでも買ってやろうかとおもったけどその気持ちはねじ伏せて、次のバスを待つ。今日の札幌はなんだかちゃんと冬で、携帯をいじる指先がかじかむ。いつもの倍速で冷えていく。バス時刻を4分程経過したところでようやく見えたバス。知ってるんだ、この時間のこのバスは大体混み合ってること。そして今日も例外なく、やっぱり。 バスに揺られ40分、降り

    • 回り道しよう

      今日は社会と自分とのすり合わせのようなビッグイベントがあったのだけど、自ら希望して臨んだのにさほど準備をせず、まあ自分のなかにあるものを伝えてこようとふらりと向かった。数十分のそのイベントはさほど苦しいものではなくて、今までの人生で何度かやってきたようにすり合わせをしてそれなりにたのしく終えたのだけど、終わってからの急激なもやもやが想像以上に大きくてなんだか人生がよくわからなくなってしまった。 すきなものは音楽、本、映画、散歩。物事を順序立てて伝えることは苦手で、感想や報告

      • おいつかなくて幸せ

        あれからもう1週間だって。うそみたい。 雨大変だったね、と言い合った去年のそれをこえる雨、雨、雨。大雨! ポンチョと長靴と、ステージの空き時間に絶えずカロリー摂取をし続けるというストイックな姿勢により、天気のしんどさはほとんど感じなかった。むしろ今年買った激かわお高めポンチョが大活躍してサイコーだぜ!!!とテンションがぶちあがった。そんな20年目のライジングサン。 先週1週間は地元のラジオ番組がライジング特集をしていて、たのしみにしていたアーティストが流れるたび早くも涙

        • 夏の入り口

          7時半にぱっちりと目が覚めた。 同居人を起こしちゃ悪いなと思ってそっと引き戸を開けたら部屋にはだれもいなかった。どうやら帰宅しなかったらしい。こうなれば清々しく活動的な休日をスタートさせるほかない!洗濯機を回し珈琲を淹れ朝ごはんをすませ、キッチンとトイレと居間と寝室をさくさく片付ける。外は久々の快晴で気分は完全にスイッチオン。2週間前に届いた大切な革靴を履いて駆け出すぜ初夏! 美容室で髪色をすっかり暗くして(地毛に戻したいと思い続けて三千里、はっきりと伝えられないまま3億年

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        • 影とか色とか
          2本

        記事

          さまざまな愛のかたち

          6月19日18時58分、部屋に入る風が夜になった。太陽はまだ沈まない。窓の外にみえるマンションが夕焼けに照らされて赤かった。夏至まであと2日だった昨日。昼ごはんにごはんとベーコンエッグとサラダとクリームコロッケを食べた。コロッケは午前中に買ってきたもの。コロッケといえばクリームコロッケ、というのはたぶん小学生の頃から変わらない。1位はコーンクリームコロッケからカニクリームコロッケになったけど。愛しの俵型。ベーコンエッグを食べたのは久しぶりで、最後に食べたのは実家で母と二人で昼

          さまざまな愛のかたち

          城主とふたり暮らし

          なんかちょっと心が不安定になってるけど、音楽を聴けば大丈夫。本を読めば元に戻る。ほんのすこし疲れを感じているとき、そういう確信が色濃く感じられて、なんというか「じぶんのこと、ちゃんとわかってるな、わたし」という感じがしている。 4月から始めた新しい仕事は至って順調。人間関係にも恵まれて、日々ストレスフリー。けれどちいさなことの積み重ねで疲労はきちんとたまるもので、出勤後数時間も経たないうちに休憩に入る日でも心のざわざわは明確に感じる。そしてそれは音楽を聴くことで概ねふっとん

          城主とふたり暮らし

          あたたかい春でうれしい

          「あの映画はね、最後の納棺のときに窓から入る日光のライティングが素晴らしいんですよ」 もう7年も前、学生時代にカメラマンの先生から聞いたその言葉がずっと忘れられなくて、一度観たおくりびとを録画したのがこのあいだのこと。 ぽっかり空いた金曜日の午前中、最後のシーンだけみられたらいいかななんて思いながら再生ボタンを押して早速冒頭シーンを早送り。そしたらすぐに納棺のシーンが出て来て、本木雅弘のうつくしい納棺シーンはみたい…みたいぞ…と早送りをやめたのだけど、様々な賞を総なめした映

          あたたかい春でうれしい

          03/31

          多方面から向かってくる春。 風、におい、気温、そわそわ、日差し、そこはかとなく漂うなにかしらの区切り、ブーツの終了、髪の毛を切る、霞みがかった草原、どこまでも歩けそうな夜。 未来が見えてなくても、どこかにささやかな期待を抱いてなんとなく浮つくきもち。かと思えばふとした拍子にやってくるつめたい不安。どうしようもなく考えが絡まってしまったらとりあえず外に出てみる。春の空気が絡まったものをほどいていく。雪のなくなった道のたのしさ。雪解けの残り香としての水たまり。 戸惑いと自己否定

          冬と春の間の昼

          長いひるねから起きたら、しばらく聴いていなかった音楽が脳内をぐるぐると回った。曲名を思い出せなくて勘を頼りにスマホで音楽を再生すると、とても大きな音で再生されてびっくりして慌てて音量を下げる。この大きな音は弟とのドライブ中に車内で音楽を聴いていたことの残り香。久々に休みがかぶってアウトレットモールで買い物をしたあと彼イチオシのラーメン屋に行き、車内でうまさの理由を散々議論した。そして「お世話になったツタヤとスーパーがなくなるらしい、跡地には何が入ったらいいのか問題」を晴天のも

          冬と春の間の昼

          いつまでも17歳のような

          ここ半年分の、全然ひとに会えなかったこととかどこか元気になりきれてなかったこととか、そういうのがぜんぶ帳消しなったんじゃないかという日だった。最高の日になりそうなときに最高なプランを企てるのが最高にすきで、今日はそれをげらげら笑いながらミッションコンプリートした。帰ってきてからも細胞がわいわいしてる気がする。 彼女は昔の仕事仲間で、いまは遠くはなれた場所にある彼女のだいすきな環境で働いている。ともだちの結婚式でこちらに滞在する数日のうち1日をまるっとぜんぶわたしにくれた。

          いつまでも17歳のような

          サンキューしらない世界

          ここ数日のオリンピックをみて、それから気になっていた映画を突然3本鑑賞して、それらの感想をひとことでいうと「しらないことだらけだなあ」。ばかまるだしの感想なのですが、それでもほんとうにそれを実感しては、悪くない溜息をつきたくなる。 カーリングもビッグエアも、フィギュアも大回転もパシュートも、スポーツ観戦をしないわたしには全て等距離にある縁のない世界なのだけど、テレビをつければそれらの世界頂上決戦が無料でみられるってこれかなりすごいことですね。ルールも無知なので、特にカーリン

          サンキューしらない世界

          置いておきたくなったちいさなこと

          すきなひとと「すき!」を分かち合えるの、この上ないしあわせだとおもう。それがお互いへの気持ちならなおさら。すき!ってなる相手はだいたい津軽海峡の向こうにいてそう会えないんですけど(書きながら改めて頭に浮かぶひと、本当に全員津軽海峡のむこうだ…)、そう会えないからこそフレッシュなすき!をいつ何時でも勝手に投げつけて楽しんでいる。すき!で手を繋ぐ。 やりたいこと/できること/生きること を頭のなかでわけたりくっつけたりする日々を半年くらい続けてる。そろそろ答え、見えたい。たのし

          置いておきたくなったちいさなこと

          (よい作品の備忘録)

          ひょんなことから教えてもらったミュージックビデオがとってもよかったので痺れすぎて記録。ことばにしておく。 Apple Musicを利用しはじめてから音楽の世界が一気に広がって、気になっていたけれど聴いたことなかった音楽というゾーンがぜんぶ手の届くところにある生活になった。そんな生活になって間もなく、そういえばあのアーティストも…と思って検索したことがあった蓮沼執太。検索してヒットした曲をいくつか聴いてみたけれど、そのときの自分にはそこまでぴんとこなくて、ダウンロードには至ら

          (よい作品の備忘録)

          珈琲と日本語で休日のゴール

          やすみの日。 吉本ばななのキッチンを数日前に読み終えたら彼女の日本語の世界に引きこまれてしまったので、今度は王国を、とりあえず1つめの作品だけ買って読んでいる。 キッチンでも最初数ページで何度も目をぱちくりさせた(ような気持ちになった)くらい心を奪われてしまったけれど王国もやっぱりそのパターンで、読み始めてからまもなく、幾度となく心が興奮する。 次々に出てくる金字塔みたいな日本語はわたしの気持ちをとてもうつくしいものにしてくれたけれど、キッチンで出会ったよい日本語を心に留めき

          珈琲と日本語で休日のゴール

          生きるための希望をつかむ #04 ミロコマチコ展と、つかんだ希望

          憧れと共感を抱いていた彼女はやっぱりそのとおりで、そして彼女がこうして活躍していくことは、わたしを救っていくことなんだと気づいた。 ミロコマチコが情熱大陸で取り上げられたとき、何人かの友人から「あなたみたいだとおもった」と連絡をもらった。わたしもなんとなくそう思った。彼女の絵本を全部もっているというわけではないけれど、すきなのは間違いない。伊勢丹グループのクリスマス関連のデザインに彼女が全面協力した年、伊勢丹グループである丸井今井にいった。お買い物はできないけれど、インフォ

          生きるための希望をつかむ #04 ミロコマチコ展と、つかんだ希望

          生きるための希望をつかむ #03 fuzkue

          もう何度きたかわからないくらい東京に遊びにきているのに、カフェだけは決定打がみつかっていない。札幌のカフェはレベルが高いというのは常々思っていて、同じくらい気に入るカフェにはなかなか出会えていなかった。けれど今回、ようやく「ここだ!」に出会えたような気がする。 ツイッターで長いあいだ静かにフォローさせてもらっている方が紹介されていたフヅクエさん。本を読むための空間というなんとも惹かれるそのコンセプト、おいしそうなメニュー、店主の日記の雰囲気、目指す空間でありつづけるためのこ

          生きるための希望をつかむ #03 fuzkue