3/30 好きな映画ジャンルについて

だんだんネタ切れを起こしてきたが今月末まで平日毎日投稿を宣言していたので頑張って投稿。昨日は文字数があった割に内容がなかった。

4月からは週1にして1個1個のクオリティを高め、作詞にいかせるような思考の整理をしていきたい。

今日は作詞と絡めて好きな映画について語る。

曲を書いたやつがテーマやらコンセプトや参考にした作品などをぶん投げてくるのでそれをベースに考え始める。大体暗い。そういうバンドだもの。

次に与えられたテーマをもとに、自分の作詞ネタ帳を一通りさらってみる。ネタ帳には映画関連のものが6割くらいを占めている。

参考にするのはホラー映画かギャングマフィアヤクザなどアウトローものが多い。大体暗い。そういう映画だもの。

ホラー映画は人の内面をよく描写したものが好きだ。最近見たもので言えば「MEN 同じ顔の男たち」や「イレイザーヘッド」だ。
後者については、最初に観たときはグロい描写のがあまりに多いもんだからそういった視覚的な印象ばかりに囚われてしまったが、イレイザーヘッド大好きな後輩Aの解釈を時間をかけて頭で咀嚼していくとどんどんうま味が分かるようになった。

とにかく、人の精神状態が映像的に、視覚的に分かりやすく表現されるものが好きだ。込められたメッセージが分かりやすいグロ描写は好きだ。娯楽的なグロ描写は全く好きではない(スプラッターは専門外)
荒んだ心の持ち主のレンズを通して見る世界は血みどろかもしれないし、光が届かないほどに曇った重たい空気の空かもしれない。周囲の人間はみんな自分のことを見て嘲笑っていたり、疎んでいたり、自分のことを憎んでいるように見えるかもしれない。そういた情景を自分の言葉で歌詞に起こすのが楽しい。

幻聴や幻覚まではいかなくても、僕自身も「あのときのあの言動で他人からこう思われたのではないか、嫌われるんじゃないか」という不安に襲われることが多い。

人がどう思っているか知りたいときもあるが、もし他人の思考が完全に読めるようになってしまったらそれはそれで怖い。知らなくていいこともある。ソシャゲですがブルアカのエデン条約編で出てきた「楽園の存在証明」というパラドックスもよいですね。

あとは劇中歌を引用するときもある。昨年観た「ドント・ウォーリー・ダーリン」はいわゆるユートピア/ディストピアもので非常に親しみやすかったが、その中で流れた”Life could be a dream"という曲が最も鮮烈に印象に残った。明るくて、思わず踊りたくなるようなR&Bの1曲だが、映画の内容的に強烈な皮肉が効いているというか、まさにユートピアとディストピアが表裏一体であることを感じさせる。この詞がぶっ刺さったので拝借した。

内面を描いてくれるホラー映画は「ああそういうこと僕もありまっせ辛いよね」と共感しやすい。たまにテーマが難しすぎて分からないこともあるが。


アウトローものについては、脳をほとんど働かせずにみられるのが良い。僕は「仁義」とか「ファミリー」とか、アウトローの中で共有されている概念が好きだ。映画内で彼らがやっていることの多くは法律的にも倫理的にも問題はあるが、筋を通すということを大切にしている。

あとは裏切り裏切られの展開はお約束である。主人公は筋を通しているのに、仲間に信頼していたのに、大概報われることはない。僕が大好きなアルパチーノやロバートデニーロが出てくるような映画は大体そういうやつなのでオチは読めてしまうが、そういった破滅的な生き方には並みならぬ憧れを抱く。僕にはできないから。

アウトローもののほとんどはバッドエンドだ。これもお約束。
僕の大好きな世界のキタノは「一度でも銃を手にすればその人間は不幸になる」ということをテーマに映画を作っている。キタノ映画のほとんどは主人公が破滅的な行動に出て敵もろとも死んだり、敵を壊滅させるに至っても最後は自〇するみたいな展開が多い。自分の中の自〇願望みたいなものを表現しているとも言っていた。気分が偉く沈んでいるときはこういった映画で破滅的な生き様を見ると落ち着くこともある。

それから、単純にかっこいいセリフがたくさん出てくるから好きだ。

カッコよすぎる・・・

アルパチーノ扮するマイケルコルレオーネは裏世界の稼業から足を洗おうと努力するも、やはりマフィアの抗争に巻き込まれていく。世界のキタノの映画観と通ずる展開だ。銃を持って報復を行った若かりし日のマイケルの行動が、ゴッドファーザー3の結末に繋がるわけである。クソ長い映画シリーズですがおすすめ。

この動画のタイトルにもなっているセリフはいつか引用したいと考えている。マジでかっこいい。
アウトロー映画を語るうえでアルパチーノ主演のスカーフェイスを外すことはできないだろう。僕がアルパチーノ教に入信するきっかけとなった映画だ。セリフから立ち回りまですべてが破滅的で危険な男だ。最高すぎる。

僕はこういう男になりたい。破滅の道を選んでみたい。でも叶わないので代わりに映画の中で叶えてもらっている。

映画をよく一緒に観てくれる後輩たちには何度も言っているが、分別を失って怒鳴り散らす大の大人が出てくるとニコニコしてしまう。いまだに理由を言語化できていないが、感情が爆発している人間の演技を見るとストレスが解消される気がしてとても良い。一つの見どころである。


弊バンドのコンセプトであるダークな世界観とこういった映画たちの相性はいいと個人的に考えている。

こういった映画には僕の理想と現実が詰まっている。アウトロー的な破滅的な生き方に対する欲望もあり、その一方で周囲の人間が何を考えているかに怯えることで何もできなくなるといった恐怖もある。

将来的にキタノ作品の円盤を集めて、何時でも観られるようにしたい。
同じ趣味の人、お待ちしております。鑑賞会をしましょう。

明日で学生の身分が最後の日となる。予定はボイトレレッスンと飲み会。精一杯楽しみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?