H2DO一級建築士事務所

H2DO一級建築士事務所は住空間をメインとしており、時間を掛けて丁寧に個性や価値観から共につくるいえづくりをコンセプトとしています。

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マガジン

  • リモデルハウスプロジェクト -里山の循環をリモデルする-

    リモデルハウスプロジェクトでは建築家と料理人の知見を通じて、現代の里山のくらしかたを提案します。里山資源の活用方法をアップデートすることで、現代的な里山のくらしかたを提案したいと考えています。

  • つぶやき

    久保のつぶやき

最近の記事

35-ファサードラタン

檜の外壁、ファサードラタン。 リ・モデルハウスの特徴の一つとして、外壁のファサードラタンがあります。 ファサードラタンは外壁の板材を、隙間を空けて施工します。そうすることによって、木材の腐食を軽減したり、通気層の通気量を増やし蓄熱を緩和することができます。 リ・モデルハウスでは丸太を効率的に利用するために、板材の幅が色々あるのでとても個性的なリズム感のある外観となります。 なお、板材は釘で施工しているので取外しが容易です。たとえば、板の一部が腐った場合にもその部分の板だけ

    • 34-柿葺

      屋根は檜の柿葺。 リ・モデルハウスの屋根は檜の柿葺です。敷地に防火制限がないので、檜の丸太を有効利用できる柿葺の屋根を選びました。杮葺は木の板を重ねていって屋根をつくります。無垢材の板を重ねているだけなので、隙間からある程度下に水が回る想定で雨仕舞いを考えます。 今回は、ダブルルーフィングの防水を採用しました。まず、屋根下地の上のアスファルトルーフィングを敷きます。その上に通気垂木を設置して、透湿防水シートを敷いて2重防水とします。透湿防水シートの上に柿葺の屋根としている

      • 33-上棟

        上棟。 本日は上棟です。 上棟では柱梁を組み上げていき、屋根まで一気に立ちあげます。 建物のヴォリュームが一気に立ち上がっていく様子は、見ていてもとても壮観で楽しいです。 クレーンをつかって部材を運んでいきます。 たくさんの大工さんがいるので、次々と柱梁が組まれていきます。 リ・モデルハウスは高気密高断熱住宅なので、屋根の合板を設置後に気密テープを施工していきます。H2DOの高気密の目標としては、C値0.5以下としています。 気密テープ施工後はルーフィングを敷いて、通

        • 32-土台敷

          土台敷と根太レス合板。 上棟がスムーズに進むように、上棟前の準備をします。今回は基礎断熱なので、基礎に断熱材を施工して、土台を敷き込みます。土台を引いた後に1階の根太レス合板を施行します。 事前準備が整いましたら、いよいよ上棟です。 あとは当日、良い天気になることを願うのみです。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスInstagramへ

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        • リモデルハウスプロジェクト -里山の循環をリモデルする-
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        記事

          31-上下水引込み

          上下水道の引込み。 リ・モデルハウスの敷地はもともと田んぼだったので、当然上下水道は引込まれていません。よって、新たに引込みの工事が必要となり、工事費もかかります。 田畑などもともと宅地ではない土地など、既存の上下水道の引込みがない土地では、引込み費用も予算計画に入れておくことが重要です。 ちなみに農地の場合は農地転用が必要となります。農地転用ができない農地もありますので、事前に役所で農地転用できる土地か確認しておくことが大切です。 リモデルハウス HPへ リモデル

          30-上下水先行配管

          上下水の先行配管。 上棟前の準備が進んでいます。 床を張ってしまうと施工が難しくなるので、先に床下で施工できる部分を施工します。給湯や給水や下水の先行配管をします。その他には今回は基礎断熱なので、断熱材の施工も上棟前に行います。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスInstagramへ

          29-基礎断熱と気密

          基礎断熱と気密工事。 リ・モデルハウスでは床断熱ではなく、基礎断熱を採用しています。基礎断熱とすることで気密が取りやすくなります。基礎断熱と土台の隙間には発泡ウレタンを吹いて、気密性をアップします。 あと、今回の建物は床下エアコンとなっているため、基礎断熱が採用されています。 床下エアコンは冬季に床下を暖房して、暖かい熱が上部に登っていく特性を利用して、建物全体をあたためる暖房方式です。1Fの床は蓄熱して床暖のようになり、1F床に設けられたガラリからは熱が上部へ移動しま

          28-基礎

          基礎配筋検査、基礎打設。 着工後はまず建物の基礎づくりです。 地縄で建物の位置をだして、捨てコンを打ちます。 その後、配筋をしてコンクリートを打設します。 基礎配筋は構造上重要なので、配筋がちゃんとされているか現場で確認します。 配筋がちゃんとされていることを確認してから、コンクリートを打設します。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスInstagramへ

          27-着工

          工事請負契約から着工へ。 工務店との金額調整も終了し、工事契約を結びました。 よってこれからついに、着工に進みます。 本日は、現地にて着工前の打合せを行いました。 丸太からのいえづくりなので、色々と事前に情報共有を行いました。 最後に建物の位置をざっくりと確認しました。 いろいろとやってみないとわからないことがあると思いますが、 とても楽しみです。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスInstagramへ

          024-製材所で木取りの打ち合わせ

          市場価値のある木取りではなく、リ・モデルハウスのための木取りを。 無事に丸太が製材所に搬入されまして、製材所で木取りの打合せを行いました。 通常は木取りなどを行わないために、製材所で木取りの考え方など、色々と教えて頂きました。 打合せでは通常の木取りの考え方や、流通木材としては規格に合わせたり、厚い木を取った方が、市場価値が高くなること、など色々とお話をして頂きました。 ただ今回は、リ・モデルハウスのための木割りなので、通常の木取りとは違う方が材料ロスを低くすることがで

          024-製材所で木取りの打ち合わせ

          025-丸太製材

          木取り図にそって丸太製材。 木取り図が決定し、木取り図にそって丸太を製材していきます。 リ・モデルハウスでは丸太から構造材や内外装材、建具材や造作家具材などを製材します。そして製材後に、木材を自然乾燥します。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスInstagramへ

          26-自然乾燥

          木材自然乾燥。 リ・モデルハウスでは製材した木材を人工乾燥ではなく、自然乾燥としています。地場の製材所さんに相談したところ、対応してくれるということで実現しました。自然乾燥とすることで、木材の乾燥にエネルギーを使用せずにすみます。 人工乾燥では乾燥期間が約1年と、人工乾燥に比べて時間は掛かりますが、自然なかたちでの乾燥となります。 割れなども発生しますが、発生した割れをみながらどこの部材に使うかなどを、考えていく予定です。 リモデルハウス HPへ リモデルハウスIn

          023-100本の丸太からつくれるいえの設計

          100本の丸太を極力有効利用したいえの設計。 100本の丸太からつくれるいえの設計です。 01_ラフボリュームを確認 丸太の100本の直径もわかっているので、取れる柱や梁の大きさを想定して、どれくらいのヴォリュームの建物が建てれるかをまず確認します。 02_丸太の歩留まりとサイズ調整でヴォリューム検討 その後、丸太の無駄が出ないように建物自体のサイズや寸法の調整を行いました。 木割りと設計を繰り返して、おおよその建物ヴォリュームを確認します。 03_板材等も含めた木

          023-100本の丸太からつくれるいえの設計

          022-丸太からのいえづくりを考える

          設計から材料ではなく、材料から設計を考える。 通常の設計では建物を設計して、そのいえをつくるために必要な材料が集められます。このようないえや空間をつくりたいから、そのために必要な部材を集める。といった感じです。そして、材料は流通しているものから購入します。国産材などの指定もできます。ちなみに広島で調べた場合には、原木市場の時点で県産材までしか指定できなかったです。 一方、今回の設計では、地域材をつかって建物を建てる。という、材料ありきでそこにある材料からつくれる建物を考

          022-丸太からのいえづくりを考える

          021-地域木材をつかう選択肢を

          地域木材の選択肢と価値の向上を考える。 実家の山には70年生の杉や檜が間伐もされて、管理されていました。その木をつかって建物を建てようとしたのですが、木材の伐採と搬出コストが高く、伐採した丸太を全部売って多少の利益が残る程度の見積りでした。 祖父母の時代には普通に行われていた地域材のいえづくりが、現代ではその価値がほとんど認識されていない状態です。 そのような現実に対して、地産地消のいえづくりの豊かや意味を伝えて、地域の方が地域の木材でいえをつくる選択肢をつくる。そしてそ

          021-地域木材をつかう選択肢を

          020-プロジェクト概要13 リ・モデルビレッジ圏構想

          里山資源の需要家づくりを通して、リ・モデルビレッジ(里山資源活用が循環している状態)を形成します。 リ・モデルハウス購入者は、地域の新しい里山資源(農林水産業)の需要家となります。リ・モデルハウスが地域に増えることで、里山資源の消費-産業の循環がうみだされます。そのようなリ・モデルハウス群を、リモデルビレッジとして構想しています。リ・モデルビレッジは地理的な共通性・密集性ではなく、共通の生産者・共通の価値観を軸とした、離散型コミュニティ“リ・モデルビレッジ圏”を形成します。

          020-プロジェクト概要13 リ・モデルビレッジ圏構想