ヒロコ

平成上皇様より1か月上。89歳の初心者です。英語が心もとないので、海外旅行は主にツアーですが、マイHPにすべて記録していますので、noteに発表したいと、ページを作成しています。どうぞよろしくおねがいします。

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最近の記事

江南早春

友人3人でツアーに参加し、江南地方に古い中国を求める旅をした。 もう十数年前の話である。 江南というのは長江の南に広がる水郷地帯で、一般にツアーでよく訪問される杭州・無錫・蘇州とは異なり蘇州の他は殆どガイドブックにも載っていないような小さな街々の魅力に浸る旅であった。かの「中国・江南の道」の著者・司馬遼太郎氏も訪れていない古い街(古鎮)を巡った。 文化大革命の狂気の中で古いものはどんどん壊されていったが、これらの街がどうして今まで無傷のままで残されたのか。それはひとえに道が

    • チェンマイ一人歩き

      1997年11月27日 まだ若かったなあ(64歳)  母はほぼ2年間手助けの必要な生活だった。前半は自宅から車椅子で通院、後半は入院だったが、入院中もほぼ毎日病院へ行って、少しでもたくさん食べるように昼食の介助をする毎日であった。幸い横浜に住む弟夫婦が全面的に協力してくれたので、まとめて一週間自由に過ごせることが何度かあった。そんなある時、無性に海外へ行きたくなったのである。ツアーではおいそれと自分の都合に合わせられない。これは思い切って一人で行くしかない、会話が駄目だから

      • ブータン門を越えて(2)

        5月24日 ブータンは海抜200mぐらいからヒマラヤの7500mあたりまで広がる山国で、ブータン門から入ると風景がすっかり変わって、バスはちょっと信州のような山道を登っていく。インドとは、空気が全く異なる。 ブータン(THE KINGDOM OF BHUTAN)は「地の果て」という意味のインド語からきているらしく、人々は自分達の国をヂュルック・ユル(穏やかな龍の地)と呼ぶ。それはオリンピックで<JAPAN>のプラカードの元に入場しても、我々は自国のことを日本というのに似てい

        • あこがれのブータンへ(1)カルカッタのぞき見

          長男が数年前ブータン一人旅をした時、帰宅してから次男に「お前と同じ顔をしたのが居てたぞ」と話しているのを聞いて、私も是非その人に会ってみたい、いつかブータンへ行きたいと思っていた。長男は一人旅だったが、もちろん私はツアーである。インドカルカッタからバスでブータン門を通過して陸路入国するツアーだから、かなり日数を要するけれど、ブータン門というのにも惹かれるものがあった。 2002年5月21日 ブータンは、なにしろ辺境の国である。陸路を行くツアーだから、たどり着くまでにタイで1

          遅まきながら、自己紹介

          今から26年前の自己紹介です。 昔のパソコン事情が、面白いかもしれないと書いてみます。 ちょっとした自己紹介と使用機器の説明 1997年3月  Takara Belmont社の夢づくりアイデアコンテストに当選してパソコンを頂いたのだが、それから彼女は3年半も赤いチェックのカバーの下で眠っていた。 8月20日  完全独学でパソコンをはじめる。2000年8月、百科事典を買うつもりでインターネットをやって見ようかなとふと思った私に起こされて、一気にホームページ作りまで手伝ってく

          遅まきながら、自己紹介

          マラッカの哀しみ(マレーシアの旅)

          マレーシアの南部にマラッカという州がある。 この国は16世紀にポルトガルに占領され、後にイギリスの植民地となり、第2次世界大戦では日本軍に占領され、戦後再び英保護領となり、1957年英連邦に属する独立国になった。いくつかの小さな王国がそれぞれ州になっているが、マラッカは王様のいない州である。漢字で馬六甲と書く。ここはマラッカ海峡の交通の要衝で、貿易港として栄えていた。現在もこの海峡を世界中の石油タンカーが往来する。  そしてあの太平洋戦争末期、子供であった私だけでなく庶民は

          マラッカの哀しみ(マレーシアの旅)

          イタリアの旅から 2

          高校の時だったと思う。国語の先生が授業中にふと話された「ギョエテとは俺の事かとゲーテ言い」という言葉が、五七五になっていて調子良かったせいか、妙に印象深くて、覚えてしまった。そう言えば誰かの小説にギョエテと表記されていたように思うが記憶は定かでない。 先頃イタリア旅行で、ローマ・バチカン市のサンピエトロ教会を訪れたのだが、ここで白状しなければならない。これまでずっと私はサンピエトロというのを単なる固有名詞のように思っていた。岩の上に建てられた、あのペテロの教会とは全く結びつ

          イタリアの旅から 2

          イタリアの旅から(1)

          「旅行いうたら、ガイドブックの追認をしに行くみたいなもんやろう。どこそこは絶対見逃したらあかんとか、やっぱり書いてある通りやとか、テレビで見たとおりやとか、あほらして聞いてられへん。」というのは旅行嫌いの夫の弁である。 「旅行者は歴史や風景の中に浸る楽しみを求めるのだ。」 と抗弁すると、それでは何故、バスの中で皆寝てるのだと言う。 トスカーナ地方の美しい風景の中で、そんな夫の言葉を思い出した。 昼下がりのバスの中は、音量を絞ってクラシック音楽が流され、添乗員以下ほぼ全員がす

          イタリアの旅から(1)

          エジプトの旅(2)

          「○○○へ行こうよ」「いやや、ひとりで行っといでよ」。 夫とのいつもの会話をして、今回はエジプトツアー一人参加となった。 壮大な遺跡に圧倒される毎日であったが、はじめは<この国における宗教>を中心に旅の記録を綴ってみた。 これまで私はエジプトという国は全くイスラム教の国と思っていたのだが、20%のキリスト(コプト)教徒が80%のイスラム教徒と共存していて「無宗教者は一人もいません」と現地ガイドさんが誇らしげに言うのを聞いて、旅の初日から私の知識の無さを知る思いであった。

          エジプトの旅(2)

          エジプト旅行(1)

          私の茶髪騒動記2000年2月 (#行った国行ってみたい国) きれいな栗色の髪 をしている友人が インド原産のヘナという植物で作られた毛染め剤で染めたのだと言うのを聞き、九年間の白髪に飽いていたからか、ついふらふらとその気になって、ほとんど遊び心で染めてみた。 期待にわくわくしながら鏡を見て、心臓が止まるほど驚いた。そこに映っているのは金髪のおばさんなのだ。 黒を染めたら栗色、白髪は金髪になるのだと気付いても後の祭り。 色は落ちやすいと聞いているので、とにかく毎日洗って落とそ

          エジプト旅行(1)

              モンゴルとバイカル湖

          #行った国行ってみたい国 25年前、夫とのただ一回の海外旅行に選んだ旅行社に久しぶりにアクセスしてみて素敵なツアーを見つけ、矢も楯もたまらずすぐに申し込んだ。25年前60歳だった私。今年は〇歳、 無事に旅することができますようにとお守りのつもりで、旅行保険にも入って、いざ出発。 2018年7月5日 航空機は窓際の座席だったので、様々に思いを巡らせながら時を過ごしす。 最も大きな感想は「モンゴルについては、何も知らなかったなあ」。 いきなり大砂漠になる。それがかの有名なゴビ砂

              モンゴルとバイカル湖

          ニュージーランド・初めての海外旅行

          1994/3/23~4/5 3月24日 不意に明かりがつけられてスチュァデスが忙しく働き出した。 まだ日本時間で午前4時だ。フィジーのナンディー到着前に、現地時間7時ごろ朝の機内食が出た。甘いパン2個、オレンジジュース、マーマレード、バター(病院みたい)。8時10分に降り立ったナンディーは、真っ青な海と空、何もない草原の広がる空港である。ここで椰子の木陰でのんびり滞在するのもいいだろうなと思う。立派な体格のお巡りさんは白い民族衣装を着ていた。再び離陸。 <私のコラム> 私は

          ニュージーランド・初めての海外旅行

          インディアンパシフィック忘れえぬ人

          平成6年の秋インディアンパシフィック(オーストラリア大陸横断鉄道)に乗った。 パースからシドニーまで、赤土と石ばかりの広大な砂漠を走るから何となく人恋しくなるときがある。 一人旅の私はそんな時、ロビーカーに居て通って行く大柄なオージー達をぼんやり眺めたり片言の会話を楽しんだりしていた。皆一様に陽気で楽しい人々ばかりだったが、ある昼下がり、たぶん皆お昼寝中だったのだろう。ロビーカーにいたのは日本人三人とオーストラリア人のおばあさん一人だけだった。一編成の列車に乗りあわせた日本人

          インディアンパシフィック忘れえぬ人

              海外旅行 アフリカ

          noteって何かも知らずに登録してしまった私、数え年で90になりました。 もう多分、絶対に行けない海外旅行の一部を紹介します。 歳を取る前にアフリカへ行きたいと言へば、もう歳取ってるのにと言われるので、元気なうちに、と言い直してアフリカへ出かけた。もちろんツアー。 アフリカはサファリだけではない。世界三大滝の一つビクトリアの滝、アフリカ最南端のケープタウンなど予てから行ってみたいと思っていたし、何よりも満開のジャカランダの花の下に立つことを夢見ていた。そして今回の旅はそれら

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