足るを知る
新しい年がやってきましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
私自身、昨年を振り返ると、環境が変わったり、新しいことを始めたりと、ゆっくりとしたペースではありながら、少しずつ前に進んでいることを実感できた、よい1年でした。
今年は、いろいろ欲張らず、いまある居場所に感謝して、いままであまり目を向けてこなかったもの、すでに私のまわりに存在するものに目を向ける年にしたいなと思っています。
今年の目標をひとことで表すなら、足るを知る、です。
これまでは、自分に足りないものに目を向けてばかりで、それをいかに補っていくかを考えていましたが、最近は、不完全な状態でも無理をせずにいられること、それ自体がすごくありがたいことなのだと素直に感じられるようになりました。
見栄とか評価とか、そういう小さなものは手放して、もっと大きな自然の流れに身を委ねたい、いまはそんな気持ちです。
何かを手放すと、新しいものが流れ込んでくるための、こころの余白が生まれて、その余白のおかげで、ひとりで内面と向き合うことや、何気ない日常をゆったりと味わうことに喜びを感じられるようになった気がします。
本を読んだり、文章を書いたり。これからは絵を描いたりもしたいです。こころとからだの発する声もちゃんと聞いてあげて、ヨガをしたり、食べ物の栄養や漢方のことも学びたいです。
あとは、自然にも目を向けて、四季折々の草花や、天候、旬の食材、そういう何気ない日常の中にあるものを、もっと大切に、丁寧に、味わえるようになりたいです。
実家に柚子の木が一本あって、からだを壊して実家に戻っていたとき、はじめて自分で収穫しました。実家に住んでいたときはずっと、すぐそばに畑や木々があったのに、私は目を向けてこなくて、もったいないことをしたなと思います。
祖父母や父が、実家の畑で野菜や果物を育てていました。耕す人がいなくなったいま、畑は荒れ果ててしまいましたが、全く世話をしていないにもかかわらず、柚子の木だけは生き延びて、毎年、実を結んでくれています。
今年も柚子を収穫しました。
何か目標を決めてそこに向かっていくのもいいけれど、あえて何も決めず、いまあるものに目を向けてみるのもいいなと思います。何をするでもなく、ただありのままの状態でそこに存在するだけ、という時間も大切にしながら、穏やかで心豊かな1年にしたいです。
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