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ソシャゲのサービス停止が辛すぎてバンジージャンプしに行った話。
※この記事はゲーム内イベントストーリーに一部触れる記載があります。
※バンジージャンプを勧める内容ではありません。
ただ、周りに飛んだ人はなかなかいないと思うので、何かの参考にしていただけますと幸いです。
悲しみよ、こんにちは
2022年9月30日をもって、わたしが6年以上楽しんだ
ソーシャルゲーム版アイドルマスターSideM(以下モバエム)の全ゲーム内イベントが終了となった。
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本ゲームは「ドラマチックアイドル育成カードゲーム」として2014年にリリースされたアイドルマスターブランドのひとつで、男性アイドル事務所の315プロダクションが舞台。
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以降約8年にわたり
ゲーム内イベントを週休4時間(13時終了→17時開始)というハードスケジュールを行っていたり、
それに伴う雑誌(ゲーム内で読める神漫画)更新がアイドルごとにあったり、たまにボイスつけてくれたり、
バレンタインにはカカオに愛をささやいて育てさせるなど、自由奔放な発想でユーザーを楽しませてくれた。
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それが2022年9月30日からイベント更新がなくなり
毎月1日に更新されるガシャもなくなり
(1日の0時はいつも祭りだった)
そのためゲーム内の画面もサッパリしてしまった。
(とはいえUIがもとから複雑なので……ゴニョゴニョ)
一方で、
翌日10月1日はSideMの7thライブがあったり、
後発アプリゲーム・アイドルマスターSideM GROWING STARS は1周年記念のカウントダウンをしていて、コンテンツ自体は盛り上がっていた。
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今考えても鬼みたいなスケジュールすぎて笑ってしまう。
ただモバエムに思い入れが強い身としては、楽しみよりもやがて訪れる別れのカウントダウンが始まった絶望の気持ちが大きかった。
出会った頃からの思い出
もともとゲームはあまり触れてこなかった人生で、勧められて始めた時にもおもしろさがよく分からなかった。
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まだドラスタからしか選べなかった時代
始めて何となく全体の空気を掴んだところで、
勧めてくれた方(モバマス=シンデレラガールズ兼務P)の担当である THE 虎牙道 にボイスがつくことになった。
その際、熱のこもった話を聞いたことをきっかけに、各キャラクター(アイドル)についてちゃんと知ろうと思うようになる。
進めていくうちに、これはアイドル育成というよりも人間の心の成長を見守るゲームなのだと気付いた。
それからは、アイドルの成長に泣いたり笑ったり、
落ち込んだ時も彼らの発言に励まされたり、ガシャで数万ドブって結局引けずに泣いたり…
自身も一緒に成長している気がしていた。
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(上位を取ると名前入りの称号が与えられる)
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ゲーム内で海外ライブもしていた(出国しなかった担当)
また、ゲームをきっかけにリアルイベントやライブにも通うようになり、そこで年齢関係なく友達がたくさんできた。
コロナ禍になってからは、ゲームの枠を超えてSNSを通して繋がっていることでかなりメンタル面で助けられたところもある。いつもありがとう。
とにかくモバエムに出逢ったことで、人生にプラスとなるほどの大きな影響があったのだ。
(たぶんモバエムPはそういう人多いと思う)
だから………
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まぁそんな訳でメソメソ星人になっていた、モバエムに激重感情を持つわたしは、このネガティブ感情をどうにか打ち消せないかと考えた。
「そうだ、バンジージャンプやろう」
え、急にどうした??
日にちはゲーム内の更新がなくなった翌日の10月1日一択。
当日はライブの配信があるけれど、まだ見る気になれないので気が向いたらアーカイブを買おう。
思えばこの時最後の担当ユニットイベントが行われていて、ちょっと頭のネジが外れていたのかもしれない。
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終わると分かっていても天井(7万)目前までガシャ回してたし、
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突発的に日帰り箱根旅に出たりしていた。
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さて、案として思い立ったはいいけれど、
ジェットコースターは目をつぶってないと乗れないし、タワーオブテラーは乗ったあとに腰が抜けてブチ切れた人なので、直前までめちゃくちゃ悩んだ。
「やれんのか、いけんのか」を毎日悩んだおかげで、メソメソする余裕がだんだんなくなってきた。
いいのか悪いのか……
それから2週間ほど経った9月30日14時。
最後のイベントが終了した。
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最終日はことあるごとに泣いていて、ちょっと記憶がない。喪失感でため息しか出なかった。
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翌10月1日。
日課となっているログボを貰い、押しても反応しないイベントボタンで悲しみと向き合い、
ゲーム内の事務所を遠くから見る夢を見てボロボロ泣きながら目覚めた朝は、絶好のバンジージャンプ日和だった。
いよいよバンジージャンプの地へ。
電車で2時間程度。
現地に向かう足は重く、移動中はセルフドナドナの気分だった。
ドMかよ。何故やめないのか。
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今回挑むのは建物の7階にあたる高さからのジャンプ。多分バンジーの中ではかなり初心者向けなんだと思う。
とはいえ、タイミング的に並んでる人がいない…
これ飛ぶの?わたしが?
一人客だから誰も録画できないのになんで?
(急に冷静)
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しかしここまできたらもう逃げたくない。
誓約書を書き、荷物を預け、装備をつけ、いざ。
階段がスケスケで、それだけでも足がすくむ…
あと装備があって重い状態で階段をあがるので息も切れぎれ。
飛ぶポイントに着く頃には、いろんな意味で意識が朦朧としてきた。
飛び方を説明をするお兄さんが
「まずはつま先を台の外に出しちゃいましょう」と言った時にあまりにも怖すぎてキレそうになって、
「無理無理無理!それじゃあ落ちちゃいますよ!」
と言い出したり(何言ってんだこいつ)、
先人のパワーを感じるために
「わたしは出川、わたしは出川哲朗」
とかつぶやいたり、恐怖のあまりパニックでおかしくなってた。
(あの時お兄さん無言になってたから、うるせぇなさっさと飛べよって思ってたんだろうな…)
あとあと知ったけれど、高いところから飛ぶ時は下を見ずに空を見るといいらしい。
しかし
爪先を台から出そうとする→足元の位置を確認する→下を見る→ゲームオーバー。
結論:できるか!
体感5分くらい経過して、ようやく両脇にあるバーから両手を1cmくらい離せるようになったと報告したところで、なんと無情にもカウントダウンが…
いやまだ心の準備はできてないんだけど!!!
※カウントダウンは地上にいるスタッフが行うので意思の疎通が取れない。取れるのはさっきのお兄さんのみ。
(うるせぇなさっさと飛べよって思ってたんだろうな…(2回目))
パニック状態で「ムリムリムリムリ!!」と涙が出てきたけど、なんかもう観衆に期待されてるような空気を感じたので諦め、
タイミングあわせてレッツバンジー!!!!
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ワンバウンド目はお腹のベルトが苦しくて「ぐえっ」となったけれど、それ以降は仰向けでピョンピョンするためむしろ心地よいくらいで、周りの風景もちゃんと楽しめた!
分かりやすく表現すると、めちゃくちゃ高く精密な胴上げされてるような感じ。
飛びながらも冷静にここへ来た理由を振り返って、少しスッキリしたというか、吹っ切れた気がした。あと悲しみから逃れるためにバンジーする自分のヤバさに笑えてきた。
ソシャゲのためにバンジージャンプした人がもしいたら友達になろうぜ!
とはいえ、地上のエアマットに落ちた時には涙目で脚もガクガク。
金具を外してくれた係の方に
「と、飛べました〜(泣)」と言ったら
「よかったですね。キャンセルしても払い戻せないですからね」と返され、現実やっぱ辛いな…と思った。
その後は心を癒やすように、ひたすら動物を見ていた…どちらかといえばこっちがメインの施設なんだけど!
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特に意味はないんだろうけど、
何やっていても「バンジー飛んだから無敵」みたいな気持ちに一日中なれてよかった。
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飛んだ後に分かったこと
よく「バンジーやると人生観変わる」と聞くけど、
数日経ってみて案外そうでもないんだな…と思った。
まぁ橋の上からのバンジーのようなハード環境ではないからそうなのかも知れないけど。
相変わらず前向きにはなれないし、この世から消えたくなることもしょっちゅうある。
でも、何かの区切りとして飛ぶのはいいかもしれないなと思った。一時的ではあるものの、気持ちは一応スッキリするので…
まぁ、二度とやりたくないけどね!!
サービス終了を受けた今の気持ち
そして2022年11月4日。
ついにモバエムのサービス終了が発表された。
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11月4日になってようやくお知らせが出た
仕事中に偶然知ったので、そこから仕事どころじゃなかった……覚悟していたとはいえ、やっぱり辛くてため息しか出ない。
でもちゃんと何かしらで残してくれる意志があることが発表されて、少しだけ安心した。ホントに少し。
というより、終わりが見えたことで宙ぶらりんだった気持ちがやっと落ち着いた。
それにバンジージャンプ飛んだことが変な意味で効いたのか、
「ショックだけど、だからといってもう飛びたくない」という謎の恐怖感が強くて、前ほど泣くことはなかった気がする(勝手にトラウマになってるじゃん)
発表までの間に新しく他のゲームをやってみたり、
後発ゲームであるサイスタと向き合おうとしたり(設定が一部異なるので慣れない…)、
デレステで担当イベントを走ったり(「ダンシング・デッド」ストーリーよかったね…)、
まぁいろいろ集中してみたけれど。
やっぱりモバエムに対しての感情が大きすぎて切り替えきれないんだよな…キミじゃなきゃダメなんだ。
とはいえ、終わりが決まってしまったのは仕方がない。
あと少ししか一緒にいられないけれど、最後まで楽しませてもらおうと思う。やることはたくさんある。
カードも育てたいし、スクショも残しておきたいし、ちゃんと読めていないストーリーあるし、カードのトレード予定あるし…
あれ?思った以上に忙しいな。
まぁ年末年始もあるから、ちゃんと思い出作りしておこう。
あ、ところで………
やたらゲームについて細かく書いており、
身内(SideMに触れたことある人)向けのわりに外部向けっぽい文章だとおわかりいただけただろうか。
そう
これを見たな…………
これであんたとも縁ができた!!!!
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モバエムは2023年1月5日14時まで遊べる!!
つまり、まだ間に合う!
アプリをDLしなくてもブラウザでできる!
今始めると異常な数のアイテムがもらえるので
8年分のストーリーも漫画も読み放題!
物語を作ったり、本をたくさん読む方には特におすすめ!とても表現やテーマが参考になると思う。
どれを読んだらいいか分からなければ、
気になったアイドル名を叫べば先輩P乱入!アピールチャンスしてくれるはず。
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わたしも初心者の時にかなり助けられた
それにガシャもたくさん引ける!
あの元気な金人間にも会える!はず
(※個人差はあります)
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2022年ついに食用としてデビューした
「もう終わってしまうから今からやってもなぁ」とか「システムが古くさくて諦めた」という方も、
漫画や小説を読むつもりで気軽に触れてほしい。
ガシャ引いてカード絵を見るだけでもいい。
だってこれ最後の祭りだもの!!!
笑顔の祭りにゃ、福来るんだから!!!
最後にわたしの好きなカード絵の一部を見ていってくれ(すべてチェンジ後だけど…)
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目元のシワがポイント高い。天才。
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緑陰のGymnasium の順で読むと残酷さが分かるカード
いまの状況を重ねると、歌詞が響きすぎて号泣する
モバエムでたくさんのアイドルに出会ってもらい、
気になるアイドルの「これからの物語」を一緒に紡ぎたくなったら、サイスタの彼らに会いに行ってあげてほしい。
とはいえ、わたしはまだ彼らの次のステージについての気持ちを飲み込むには時間が必要。
もうしばらくはモバエムの森に潜んでいようと思う。
そして気持ちの整理がついたら、また事務所の扉を開けよう。
ずっとずっとその先へ。
モバエムが終わっても、
彼らの物語はまだまだ続いていくのだから。
2023年追記:
まさかこのサイスタもモバエムの約半年後にサービス終了すると思わなかったよ!!!
キレイに締め括ったと思ったのにこんなオチかよ!!!
いまはアイマスポータルサイトに移転しているので、こちらを見てくださいね……