テンプル騎士団のサクセスストーリー
新しいことをはじめるときは夢や希望に満ちているもの。
会社を興すとき、新しい事業を立ち上げるとき、就職・転職したばかりのとき、などなど、新しい人生を始めようと期待に胸を膨らませているもの。
のちに異端として逮捕されたり拷問されたりする彼らも、設立当時は理想に燃えていたわけです。
今回は都市伝説として語られることの多いテンプル騎士団の、あまり語られることのない設立当時の話をしようと思います。
設立時の彼らの物語は、新たな挑戦を始める際の希望と熱意の重要性を教えてくれます。
テンプル騎士団の歴史は、理想を追い求めることの大切さを現代にも伝え続けています。
Ⅰ.十字軍による聖地エルサレムの奪還
聖地エルサレム。
このエルサレムという地は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、これら3大宗教の聖地であるわけです。
イスラム教徒の手に渡った聖地をキリスト教徒の手に奪還しようと、第1回十字軍が組織されます。
1099年についにエルサレムを奪還して、キリスト教徒によるエルサレム王国が建国されます。
因みに現在は、エルサレムはイスラエル内にありますね。
ここの領有をめぐっても、現在でもユダヤ教徒が多くを占めるイスラエルとイスラム教徒が占めるパレスチナでもめていますね。
この戦いは終わりが見えませんね。
Ⅱ.巡礼者の保護に命を捧げる男たち
エルサレム奪還の報せが届くと、聖地を一目見たいとヨーロッパ各国から巡礼者が続出。
しかし中東にポツンとあるエルサレム王国。
道中は異教徒や盗賊なども多く、キリスト教巡礼者の被害が後を絶ちません。
巡礼者たちの惨状を目の当たりにし、巡礼するキリスト教徒たちを守ろうと立ち上がったのがテンプル騎士団の初代総長ユーグ・ドゥ・パイヤンです。
ユーグは「神のため、キリスト教徒たちのため」と理想に燃え、使命感に燃えていました。
その地で異邦の騎士ゴドフロワ・ドゥ・サンメトールと知り合います。
ゴドフロワもやはり使命感に燃えていて、2人はたちまち意気投合します。
心から信じあえる友を見つけたわけです。
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