道端のコケを増やす日記 22/5/29~
2ヶ月ほど前に近所の道で採取したコケ(似てるところだとスナゴケかカモジゴケとか?でもどちらにも見えないんですよね…)を、『撒き苔』と『茎伏せ』の2パターンの手法で増やしてみることにしました。
コケ増やすのは初めてなので、いろいろ至らないところがあると思います。以下のYouTubeチャンネルを参考に進めました。
参考:苔テラリウム専門-道草ちゃんねる‐
https://youtube.com/playlist?list=PL3yr9acLpLOkJupk5YJXfk5Jfv7piYpeP
撒き苔
撒き苔のメリットは、新しい株が生えてきやすいところにあります。また、準備も簡単で、採取したコケを一株ずつとりわけ、それを細かく刻んで土などに撒くだけです。
茎伏せ
こちらは、撒き苔で生えてこないコケにおすすめの方法です。コケを一株ずつ取り分けるところまでは撒き苔と同じですが、それぞれの株の先端(成長点)を切り落とし、株をそのまま土の上に置きます。その後、株の根元に土をかぶせてあげる手法です。
経過観察
約2ヶ月が経ち、そろそろ増え始めても良い頃かな、と思っていましたが、あまり期待通りには増えていません。理由として考えられるのは、以下の点です。
部屋が暑すぎる
僕の部屋は基本エアコンをつけないため、温度が高くなりがちです。そのため、あまりコケに適した環境とは言えないと考えられます。光が足りない
コケの多くは直射日光を苦手としています(もちろんそうでない種も数多くいます)。しかし、光が不要というわけでは決してありません。例えば山中でも、木漏れ日がコケの光源ですし、街中でも全く光が当たらないわけではありません。僕の部屋は北向きで、基本的に暗いです。よって、光が不足して成長しない可能性は考えられます。湿気が高い
生え初めの頃はコケが塊になっていない分、水分を保持しにくい(乾燥しやすい)と考えられます。コケが土を覆っていないため、土も乾燥しがちです。そのため、ある程度コケが定着するまではフタやラップをして湿度を保つようにしていました。
しかし、僕の失敗で、水を多くしすぎたため、部屋の気温が高いのもあり、おそらく蒸れた環境になっていると考えられます。コケの多くは「蒸れた」状態を苦手とします。
改善策
そこで上記の問題を解決するために、一部の株の育てる場所を、大学の研究室のデスクに移動しました。常に明かりがついているため光量が確保でき、エアコンで室温が一定に保たれており、湿度も管理しやすいためです。
すると、その株が急激に縦方向に成長を始めました(Fig.3)。個人的には横方向に株を増やしてくれることを期待しているのですが、今のところそうはなっていません。ちなみに伸長している株は、おそらく撒き苔の株です。
また、数が増えないと書きましたが、その代わりに緑色の細い糸のようなものが地べたを這うように増えています(Fig.4)。おそらくこれが仮根となり、その上に新たな株が増えていくのではないかと期待しています。
まとめ
最初は期待したようにはなりませんでしたが、改善点を明らかにすることができました。対策が結果を出していることから、これからうまく増えてくれることを期待します。成功した暁には、他の種も増やして、ハーバリウム的なものを作りたいと目論んでいます。
この記事を読んでいただき、「このコケは〇〇だよ」とか、「もっとこうすべきだよ」というアドバイス等ございましたら、コメントいただけると幸いです!
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