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成分選定〜継続的な魅力を考えた話

こんにちは、小室(@h08k07p)です。
2022年春より、女性用コスメのD2Cブランドを立ち上げるまでの道のりをnoteに綴っています。前回のnoteはコチラ↓

今回は成分選定について。さまざまな方からの意見を集めた上で、2021年の夏に製薬会社とのすり合わせが始まりました。

まずは、エイジングケアという概念で考えてみること。はじめに私の中で真っ先に頭に浮かんだのが、「レチノール」という成分でした。
レチノールはビタミンAの一種で、乾燥小ジワ、くすみの改善、弾力アップの期待など、様々な肌悩みに効果を発揮することから、トータルエイジングケアを目指すことができる成分として知られ有名になりました。

使った瞬間から、効果を実感する方も多くいらっしゃるかと思います。美容家の友人は、この成分が入っているか入っていないかだけでも選ぶほど重要なものだと語っているほどです。ただ、本当にこの成分が今回の製品に必要なのか、という問いに対しては「NO」でした。

ビタミンAというのは皮膚を効果的に活発化させるため低刺激の商品に比べると一般的には強いと考えられています。また、紫外線に弱く日中ケアには向いておらず、夜のみの使用が推奨されています。併用する化粧品にも注意で、ビタミンCを含む化粧品とは併用不可とされている場合が多いことがあります。

今回の解決すべきターゲットの1つに「敏感肌」も対象としています。
もちろん敏感肌のすべての人にこのような効果が出るかはわかりませんが、少しの懸念があるのならばと配合は断念することにしました。

そこで製薬会社に紹介いただいた成分が「バクチオール」という成分でした。

バクチオールは肌への働きがレチノールと似ていることから「次世代レチノール」として注目され、植物由来の原料で、ターンオーバーを促し皮膚の柔軟性を保つ効果と肌のキメを整える効果が期待できます。皮膚を守る役割もあるため、トータルエイジングケアが叶うと言われています。

また、肌への負担が少なく肌荒れが起きにくいとされています。光や熱についても影響は受けにくく、日中にも使用する事が出来ます。

ただ、バクチオールは肌へのダメージをより抑えながらエイジングケアを目指すものです。レチノールのようにすぐに目に見える肌の変化があるとイメージして使用すると、効果が出づらいと感じる方も多いようです。

使用感はどうなのか。私自身は約三週間、このバクチオール成分を試し、肌荒れもなく、肌のキメが整うことを実感することができました。そして10本程度、周りの協力者に配りヒアリングをしました。

※開発段階のバクチオール

結果として、バクチオール自体で肌荒れを引き起こした方は10人中0人。もちろん初回の段階では、その他色々なアドバイスをいただきましたが、今回はこのバクチオールをベースにその他の成分を調合することを考えていくことにしました。瞬間的に良くする、ではなく徐々に変化を感じること。それは日々スキンケアを楽しめるのきっかけづくりには、ピンポイントな成分だと感じました。

ただ、バクチオールという成分を配合したスキンケア商品は、国内だけでもいくつもあります。今回私が手がけるものは、忙しく時間のない人がこのプロダクトを手にしたきっかけにスキンケアを楽しんでもらうこと。
そのテーマを解決するために、次回記事で、もう1つ主要とする成分について紹介していきたいと思います。

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