どうしても父ちゃんが大好きすぎる
じゃあ死ね!と言われた。
今まではなんでも良いからとにかく生きて、安心させてそれから死なせて と言ってくれていたのに
わがままが過ぎた
ショックだった。父の口から「死ね」という言葉を聞いたのが生まれて初めてで、向けられたのが自分だったからびっくりした。
最近の父ちゃんは自分の死を察知していてなんかヤダ
もう無理もう無理無理無理無理!と親の前で泣きながら駄々をこねた。死にたいなんで生きてるの?終わらせよう!なにこれ?なんのゲームなの?と、駄々をこねた。「じゃあ死ね」よりも酷いことをしてるよねこれ、ふっかけたのは私だ
死ねと言われても、それすらも優しさに感じてしまう。本当にそうしたいなら死んだら良い、って私の意見を尊重してくれたのかなとか思ってしまう。娘が自分より先に死んだら良いなんて思ってるはずがない、私のお父さんだからそんな思考になるはずないって傲慢な考えになる。私は他人に理想を押し付けているのかもしれない。自分が生きやすいように
じゃあ死ねのあとにままはその時言葉を失っていた
はぁ言っちゃったよ…みたいな顔してた
ままはそのまま3時まで寝ている私を見守ってくれていた。勝手に愛を感じてしまう。相手はもう懲り懲りなんだろうに
父ちゃんのことが昔から大好き。ご飯を食べながら、辛いもの食った後のうんこってけつの穴ピリつくよなー!って話をしたら父ちゃんだけわかるわかる!!って共感して「やっぱ父ちゃんの子供だな、ンァがははは」と満足気にしてくれるのが両思いみたいで嬉しい。
次の日、朝早く父ちゃんが起きてきて200円で買ったイヤホンの自慢をしてくれた。たかが200円で得意げにしててかわいいと思った。なぜか朝ごはんをキッチンで立ち食いしてる父ちゃんもウケた。
ニュースをみながら徐に「うんこ体操」なるものを静かに始めて人のルーティーンっておもろい、朝に昨日のものを出し切ってから行動したいらしい。人のルーティンっておもろい!私にはそれがないから
きちんとけつの穴を傷めて出てきた。
ルンバが同じところをぐるぐる回るんだよと文句を言いながら掃除機をかけている父ちゃんも可愛かった。
なんかもう、世界だった。
これは充電式の掃除機だからな、便利よ。とかいって6時から掃除機かけちゃう。私ってこの人から産まれたんだ!ラッキー♪って思ってしまうような魅力がある。将来お父さんと結婚する!って、あながち間違えじゃないのかも
今日の私のスケジュールを少し確認して、はいはいよ〜行けよ〜(役所に)とか言ってた。
会社について行くとごねた後、父ちゃんが見えなくなるまで手を振って最終的にダンスをしながら見送った。
父ちゃんが車に乗る時、「ん?みーの席ここ?」と後ろの席に乗ろうとしたらお尻でアタックして「おーまーえーはーくーるーなっ!」って言ってた。なんか嬉しそうで私も嬉しかった。生きていてほしい。私よりも先にいなくならないで!おーねーがーいーー!!!
消えないで私の思い出おーねーがーいー!!!!
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