メディアヒーロ コンパクトな美しさでダンスフロアを魅了
ダンスフロアでは様々ステップがありますが
メディアヒーロはそのステップの中でも魅惑なステップ。
メディアヒーロは楽しさと易しさ、そして音楽のリズムとの調和からなるステップです。限りあるスペースでも、このステップで前に進むことなく美しく踊ることができます。
タンゴパーティーであるミロンガでは、
コディゴと呼ばれる一連のマナーとエチケットが存在します。これは、参加者が快適に楽しくダンスするための不文律です。このコディゴには、ロンダ(ライン・オブ・ダンス, LOD)という、ダンスフロア上での踊るラインが含まれています。このラインが、ダンスフロアに秩序と流れを生む要素となります。
タンゴは本来、前進するダンスです。ですので、混雑したミロンガでは前に進むことが難しく、ダンスが滞ってしまうことがあります。そこでメディアヒーロの出番です。このステップは前に進むことなくコンパクトに踊ることができ、さらにステップ自体に音楽性があります。
メディアヒーロは「ヒーロ」、つまり回転するステップの途中で行うもので、別名「メディアルナ」とも言います。この名前は、アルゼンチンの三日月型のパンから取られており、クロワッサンに似た形をしています。
ステップ
さて、話を戻しましょう。
メディアヒーロは、メディアルナの形のように半円を描くステップ。初めての方でも、このステップは意外と簡単にマスターすることができます。また、音楽のコントラティエンポのリズムに自然と合わせられるため、音楽に乗りやすいのです。
右回りの場合、女性は左足から後ろ、横、前と踏み、音楽はスロー、クイック、クイック、スローとなります。男性は右足を女性の左足の外側に置きながら、上半身を回転させ、最後に体を戻します。
左回りの場合は、女性は後ろ、横、前と踏み、音楽はクイック、クイック、スローとなります。男性は左足を女性の右足の外側に置きながら、上半身を回転させ、最後に体を戻します。
混雑したミロンガでは、メディアヒーロは非常に役立つテクニックです。またいろいろと応用や展開ができます。是非このステップをマスターし、ミロンガのダンスフロアで滑らかに踊りましょう
GYU
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