ダリエンソカップ2024 124年の時と共に
フアン・ダリエンソの生誕124周年にあたる12月14日
第4回ダリエンソカップの開催を迎えた。
私にとって
約3ヶ月間の準備を重ねてきた日々が、
出場者にとっても日々の練習の成果が
ついに実を結ぶ時が来た。
今年は大会の形を大きく変更することを決意。
従来のスタジオ予選を廃止し、2日間の開催に凝縮。
その代わりに
「JJミロンガ」
「ワルツ」
「ニュースター」
「ゴールデンエイジ70」
という4つの新カテゴリーを設けた。
朝早くから会場に集まる
スタッフたちの顔には緊張が漂う。
初日は100人を超える参加者の受付に対応、
多くの入賞者への準備
そして予期せぬ電気系統のトラブル。
次々と訪れる課題に、
スタッフ一人一人が全力で立ち向かった。
大会運営の心臓部となったのは、
間違いなくスタッフの存在だ。
MCの高草量平は、
突然の出場者変更にも臨機応変に対応し、
英語、スペイン語が混ざる
難しい進行を見事にこなした。
DJふっくんは2日間で延べ13時間に
およぶ選曲で会場の空気を作り続け、
そして、キャシーを中心に
膨大な実務をまとめ上げてくれた。
主催者として最も感動したのは
「ゴールデンエイジ70」の時間だった。
3組のダンサーがフロアに出た瞬間
空気が変わりコンペ会場から
ブエノスアイレスのミロンガフロアになった。
3組が魅せる本物のアブラッソ(抱擁)に、
競技会という枠組みを超えた深い感動を覚えた。
これこそが、伝えたかったタンゴの真髄だった。
今回、
アルゼンチン大使館との連携が深くできたことは
とても特別なことでした。
「ニュースター部門」の全出場者への特別賞は、
タンゴの未来を育てるという
タンゴ界と大使の想いが形になった瞬間だった。
そして
テンポーネ大使から、ダリエンソカップが
コルドバのタンゴフェスティバルとの連携という、
新たな可能性も示していただいた。
今回
インドネシア、香港、韓国、ベトナム、マレーシアから
の参加者たちが織りなす表現の数々。
アジアのタンゴシーンの未来を見据えたとき、
この大会が果せる役割が少し垣間見れた。
運営面では様々な課題も見えた。
受付システムや準備の組み方、
増加するカテゴリーの管理、
国際色豊かな参加者への対応。
これらは来年への重要な宿題となった。
何より嬉しかったのは、
出場者一人一人の目に宿る輝きだ。
彼らは単なる競技者ではない。
「タンゴ」に魅了され、
真摯に向き合う表現者たちだ。
最後に、
この大会を支えてくださった
全ての方々に深い感謝を申し上げたい。
出場者の皆様、
スポンサーの皆様、
協力タンゴスタジオや先生方、
審査員、アルゼンチン大使館、そして
スタッフと私の家族。
全ての人々の情熱が重なり合って、
この感動的な2日間は実現した。
ダリエンソが遺した革新の精神は、
124年の時を超えて、確実に次の世代へと受け継がれている。
来年は、さらに進化した形でこの感動を届けられるよう、
また新たな挑戦を始めたい。
GYU
アンケートのお願い
ダリエンソカップへの皆様の声を聞かせてください。
【各部門の結果】
■JJタンゴ部門
・リーダー: 1位 Jun Jin、2位 Naoki、3位 Masa
・フォロワー: 1位 Ayaka、2位 hoa、3位 Momi
■プグリエセ50部門
1位 ERIC PARONE FRESCO & DR.ERLIN
2位 Hiroyo y Yoichiro
3位 Azu y Angel M. Martin
■バリアシオン部門
1位 Rika y Angel
2位 Gabirel Pelez & Saito Keisuke
3位 Ryushi & Haruna
■ニュースター部門
・リーダー: 1位 Yuya、2位 Taro、3位 Akio
・フォロワー: 1位 Ivonne、2位 Kayo、3位 MEGU
■ゴールデンエイジ70部門
1位Machaquito y Kero
Shin-San & Kiyona
Billy & Fumi
■JJミロンガ部門
・リーダー: 1位 Akiyoshi Okazawa、2位 Kaz、3位 Naoki
・フォロワー: 1位 ayaka、2位 Ikumi、3位 Hoa
■JJワルツ部門
・リーダー: 1位 Mauricio、2位 Akiyoshi Okazawa、3位 Masa
・フォロワー: 1位 Hoa、2位 Melody、3位 Kayo
■ペア部門
1位 MARIKO y MAURICIO
2位 Momi & Kaz
3位 Serendipious