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ミッドサマー
「ミッドサマー」が夏至を前に劇場で再度上映
実は観るタイミングを逃してしまい、さらにコロナの流行で映画館にも行けず、もうサブスクで観るしかないのかと諦めていたところ、
映画館の再開、そして夏至のタイミングで上映されるということでようやく劇場で観ることができました。
今更なんですが、今年半年と言ってもうち3ヶ月は映画館に行っていませんが、劇場鑑賞した15作品の中でベストムービー。
この手のカルト、ヒッピーコミューン物だと大概Summer of Love時代の音楽が乱用されそうなところ、エンドロール以外は民族、宗教的な音楽のみ。
キャストについても誰もが知るような俳優の起用がないため、余計な目論見が纏わり付かない。
しかし、一際ショッキングな印象を残してくれた老人は実は「ベニスに死す」のあの美少年ビョルン・アンドレセンだったりと、あとで気づく情報量の多さといったら、映画ファンにとってはたまりません。
サイケデリック体験者ならわかる視覚効果、映像の美しさ、衣装や美術の徹底ぶり、音響効果も相まって、この作品はやはり映画館の完璧な環境で誰にも邪魔されず観たからこそ、いつの間にか洗脳されたかのように精神が追い込まれる気持ち良さがあったのだと思いました。
現代の「ホーリーマウンテン」を見つけたようで、この作品に起用された薬草、神話、心理学、宗教、民族、人類学など掘り下げるのがとても楽しみです。
見事なカタルシス映画。
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