乳がんのサブタイプについて
今回は乳がんのサブタイプについて、簡単にまとめてみます。
乳がん患者さんはすでによくご存知かと思いますが、そのご家族や、このページを見てくださっている乳がんではない方のご参考までに。
私もそうですが、乳がん患者さんの自己紹介にはよく、
トリプルネガティブとかルミナールAとかという記載がある場合が多いかと思います。
乳がんにはサブタイプ分類というのがあって、乳がんの性格を乳がん細胞がもつ遺伝子の特徴で分類したものです。
ただ全ての患者さんで乳がん細胞遺伝子の特徴を検査することは困難なので、臨床的には、手術や針生検などで得られたがん細胞で、免疫組織染色という方法を使って、がん細胞に発現しているタンパク質を調べます。
基本的には、がん細胞のホルモン受容体、HER2タンパクとKi-67を調べて、それによりサブタイプに分類します。
Ki-67とは、このタンパクが多いほど、がん細胞が増殖する能力が高いと言われています。
サブタイプ分類表
サブタイプ分類を用いて、化学療法や分子標的療法、ホルモン療法などの薬物療法を選択していきます。
ルミナールA→ホルモン療法
ルミナールB→ホルモン療法+化学療法
ルミナールHER2→ホルモン療法+化学療法+抗HER2療法
トリプルネガティブ→化学療法
HER2タイプ→化学療法+抗HER2療法
ご参考にしていただければと思います😊
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