久々に『映画』を観た
緊急事態宣言が出ている地域でなくてよかった…。
久々に映画を観た。
『ノマドランド』
アカデミー賞での三冠受賞を受けて、ぜひ観てみたい!と思い、鑑賞。
久々に『映画』というものを観た感じがした。
時々、「これ、TVで良かったな…。」とか、「映画館で上映する意味あんのかな…。」と思う作品があったりして、往々にして私が最近観た映画はそういったものが多かった。
そもそも、「映画館で映画を観る」こと自体、かなり久々ではあるけど。
やっぱり、フランシス・マクドーマンドは凄かった。
「ただ、そこにいる」というスクリーンを通しての存在感が凄かった。
そして、ノマドという生き方を選択している彼女の気持ちが少し自分はわかってしまう。
誰かと繋がっていたいんだけど、縛られるのが苦しい…というか、家族も友達も好きなんだけど、一緒には暮らせない…というのが凄くわかる。
私は集中力が持続しなくて、少しでも話の中弛みを感じると映画館でも時計を見て時間を気にする、という嫌な癖があるんだけど、今回は久々に1回も時計を見なかった。
これは本当に久々で、いつぶりだろう?
舞台やTV、YouTubeは物事を全部言葉で伝えようとする気がするけど、映画はセリフがなくても、シーンで鑑賞者にストーリーを想像させる余白があって好きだ。
特に『ノマドランド』はそれが多かった。
マクドーマンドとデヴィット·ストラザーン以外の役者に実際のノマドをキャスティングしているのも、リアリティーがあって、ドキュメンタリー並みに「そこにある=存在感」があってよかった。
「この映画は絶対に映画館で観た方がいい。」と周りに教えてもらったけど、本当にそうだった。
これこそ、「THE·映画」という感じがして、観た後に考える余白が残る最高に素敵な映画だった。
本当は「ミナリ」も観ようかな…と思ったけど、「ノマドランド」の余韻に浸りたくて、1本にしておいた。
また、こういう映画観たいなぁ。
素敵な時間を過ごせました。