思い出を形に残す

4月の下旬からそれはスタートしていた。

退職時に、ゴミ袋に入れて返却された職場の私物をリビングに放置したまま約2ヶ月近く。
その間、(フリーランスで自室が活動場所になる予定なので)職場環境の整備という名目で、整理していない書類や仕分けできていない細々とした私物など自室に溜まった荷物も全部リビングに移動させた。
おかげで自室は多少スッキリしたものの、リビングは来客がないのをいいことに今現在もカオスな状態を継続中。
整理をする際に書類等で前職の会社名が視界に入るとまだ気が滅入るからというのを言い訳にし、全く整理を進めていない。

それでも流石にゴミ袋そのまま放置は解消しようと、動き出したのが4月下旬。
その際、リビングで「置き物」と化していたビデオテープをDVDへのダビングする作業を業者に依頼した。
ビデオデッキがなくなって10年以上経つのに、保存してあるビデオの映像が気になり、引越しの度に他の荷物と一緒に我が家にやってきていた3本のビオデテープ。
捨てる勇気は全くないくせに依頼するのが面倒という理由だけでずっと放置していたのだが、遂に着手。
今回依頼したのはご存知、カメラのキタムラ。

私が把握していた3本のビデオテープの内容は、それぞれ「成人式の映像」、「高校時代の部活動の映像」、「高校時代に受けた受験に対する心構えをといた講演会の映像」の3本。3本目に関しては正直見返すことすらない内容なのでDVDにする必要はなかったのだが、まとめて依頼すると多少値段が安くなるという店員の言葉に惹かれてついついお願いしてしまった。

一昨日、依頼したビデオのダビングが出来たというので店舗へ受け取りに行ってきた。
2時間のテープ×3本で料金は約1万円・・・。
結構するな・・・と思いながらも自宅に戻り映像を確認してみる。
すると、まず驚いたのがDVDの枚数。
3本のビデオがなんと10枚のDVDになって帰ってきた。
そして、そのDVDに付属されているチャプター一覧表を見て更にビックリ。
思った以上に画質が悪いのと、録画したことすら全く覚えていない番組ばかりがたくさん収録されていて、成人式の映像は約20分ほどしかなかった。
これらの原因は、当時の私が標準録画2時間のビデオテープで画質を落として目一杯いろんな番組を録画しており、実際にダビングされたビデオ映像時間は6時間✖️3本になったためだ。
そりゃ料金も1万円近くになるわ・・・。

肝心の録画したことすら忘れていたDVDの映像は、衛星放送などで放送された舞台番組が2本、なぜ録画したかわからないめちゃ2イケてるッ!が1つ、いつかのMステが1つ、いつかの堂本兄弟が1つ、いよいよなんの番組かわからない特番が1つ。
それらに上記の成人式の映像や部活動の映像が入っていた。
事前に録画内容がわかれば、映像の半分はダビングしなくても良いものばかり。
そして何より、あまりの画質の悪さに成人式や部活動の映像以外はほぼ2度とみることはないものばかりだ。
手痛い出費にはなったが、ずっと何が入っているかわからなかったものの中身がわかったこと、画質が悪いとはいえ「成人式」の思い出を見られる形にできたことはよかったと思うことにした。

「何か」を形にするって資金も労力もかかって大変だな・・・。


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