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日記 チャラさの解像度、ヨルダンにて

1/10(水) 日記

取引先の大好きお姉さん・オカノさん(仮名、ありとあらゆるジャンルに精通しているカルチャー・エンタメの鬼)、オカノさんの部下・キシダくん(仮名、新卒とは思えない落ち着きがある)、仲良し同僚のミヤモトさん(仮名、常に挙動がうるさい)と新年会。

オカノさんチョイスでヨルダン料理のお店に行った。
住宅街のど真ん中、ドアを開けたら人んちの玄関感がすごくて本当にここかしらと心配になるも、すでに到着していたオカノさんが出迎えてくれて安心する。

店内、というか室内は思っていた数倍アラブだった。それはもうとんでもなくアラブ。

マジで、
マジで、
マジでアラブ。ラクダおる。

飲み物を注文しようと思ったのだけど特にメニューはなく(食べ物はコースを注文していた)、何があるかを聞いたら「言ってくれればなんでも出せます」とのこと。

私はあまりお酒が強くないので何かカクテルを、、とお願いしたのだけど、結論から言うと何一つなかった。ないんだ。

結局よく分からない実と牛乳を混ぜ合わせたジュース的なものを出してくれたのだけど、一杯目と二杯目で味が全然違って面白かった。
そういう楽しみ方ができるとかではなくて、シンプルに入ってるシロップの量が違う、という感じ。アラブ流?
何を飲んでるのか全く分からなかったけどとてもおいしかった。


お酒も進み好きなタイプの話になり、オカノさんが「なんだかんだ言ってチャラい人に惹かれちゃう」と頬を染めていて可愛かった。

それを聞いたミヤモトさんが「えっチャラい人ですか!?意外です、エグザイル系とか苦手そうなのに、、」と言っていて、私もオカノさんもあんた本当なんも分かってないわねの顔。
「いや解像度低すぎです」と言ったらしゅんとしていた。

違います、私たちが言う【チャラい人】とは女性の扱いに長けていて知的で博識なのにやんちゃな印象も与えてくるカルチャーの素養を持ったエロい男性のことを言ってるんです、と早口で言ったらオカノさんは深く深く頷いていたしキシダくんは「ほえ〜〜」と言っていた。

飲みサーの真ん中で嬉々としてコールを叫び、街なかで手当たり次第にナンパして歩いてる人のことを言ってるんではないんです、まで言ったらピュアで素直なミヤモトさんは「すごい、完全に理解した、、」と感銘を受けていた。

オカノさんはいくつかタトゥーが入っているのだけどそれは昔付き合っていた彫師に入れてもらったものらしく、なんてエッチなお話、、!と思った。エクスタシーが過ぎる。


お店は私たち以外だれもいなくて、親切で優しい店員さん(ミチコさん)がおひとりで対応してくれていた。

ミチコ(敬称略)はエスニックなワンピースが似合うゆったりまったり穏やかなおばさまなのだけど、いかんせんクセが強かった。

最近は落ち葉茶にハマっているらしく、それは文字通り拾ってきた落ち葉で作る紅茶なのだけど、あまりにも馴染みがなさすぎて「落ち葉茶???」と何度か聞き返した。

「全ての生き物は死んだらいずれ土に還り、それが肥料になりまた新しい命が生まれてくる。落ち葉もそう。私たちは日々その循環の中で暮らしているのだから、落ち葉を拾ってきて土に還るはずの栄養をいただくことは何も悪いことではない」とのことで、なるほど、、?という気持ち。

オカノさんは「すごい!インドとかにいるアーユルヴェーダを極めた人の発想!」と手を叩いていた。

ちなみにおいしい落ち葉茶になるポイントは、格好良いな、イカしてるなと思う形の落ち葉を選ぶことらしい。

これはおいしかった羊の丸焼き 全然伝わらない

帰りがけ、ミチコに「期間限定でプレゼントを渡してるんです、年末の大掃除で出てきたものなので大したものじゃないですけど、、」と引き止められた。

アラブの小物とかをもらえるのかとわくわくしていたのだけど、出てきたのは

①自己啓発系の格言が書かれたメモ
②おばあちゃんちによくある花飾りのついたドアノブカバー
③しわしわのハンカチ
④おそらく何かの付録か景品であろうネコチャン柄のトートバッグ

の4点で、マジで大掃除の戦利品でゲラゲラ笑った。

しかもミヤモトさんとキシダくんは「男性陣にはこれも」と用途不明の長めの竹を手渡されていて、かなり意味が分からなかった。

思想強めなメモと謎の竹を持つミヤモトさん

ミチコの狂った面白さとご飯のおいしさ、お店の非日常感にやられてすっかり虜。夢中。また行きたい。

最後、お店を出るときに「駅まで寒いでしょうから、、」とカイロを渡してくれて感動したのだけど、よく見たら全然使用済みだった。狂いすぎてる。

新年早々強烈に面白い体験でしたね、と言いながら解散した。
好きな人間を誘ってまた行きたいなと思った。

がらくたをがらくたのまま抱きしめるひとにわたしも愛されてみたい #tanka

#ほんじつのBGM #PKshampoo #第三種接近遭遇

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