日記 変な石
12/5(木)
夏前に転職したマブな先輩・ミヤモトさん(仮名、最近彼女ができました)とラブな同僚・チダさん(仮名、仕事の連絡だったとしても「Hi!Cutie〜🫶」から始まるチャットをくれる)と忘年会。新宿にある大好きな中華、大陸に行った。
ミヤモトさんが今の会社はみんなまともでいい人だから働きやすいけど物足りない、御社のクセ強アベンジャーズ集団が恋しくなってきたと話していて3人で手叩いて笑った。薄々気づいていたけど弊社は毎日アベンジャーズたちが異種格闘技大運動会を開催している。
ミヤモトさんの恋バナを聞く。ミヤモトさんもチダさんも日々楽しそうで私まで嬉しい。
同棲の話。結婚前に同棲はしなくて良い派のチダさんと、数ヶ月でいいから一緒に住んで擦り合わせをしたい派の私で意見が割れる。チダさんにクリティカルにこれやられたら別れる!って事柄ありますか?と聞かれ、別れはしないけどトイレは座ってしてほしい、便座が上げっぱなしとかは絶対に嫌だと答えた。ミヤモトさんがあーそれはねと頷く横で、チダさんがえっ男性も座ってトイレできるんですか?と言い出してめちゃくちゃ面白かった。できるだろ。
結論、これは嫌ですとお伝えしたときに直してくれるタイプか否かを見極めることが必要ですねという意見で合致した。
チダさんがヨークシャテリアみたいな笑顔で朱音さんはエンターテイナーだから〜♪と言っていたのをなんですかそれあはは〜とふわっと流して帰路についたのだけど、シャワーを浴びながらじわじわ気になってきた。エンターテイナー?
12/6(金)
仕事後ひとりで麻辣湯を食べた気がしますがあってますか?
12/7(土)
学生時代のバイト仲間と秩父の三峯神社までドライブ。
車を出してくれる友人の最寄り駅(激遠)に朝8時集合、私だけが遅刻せずに到着できて奇跡だった。出会って10年、初めての出来事かもしれない。
なんかよく分からん道の駅でアー写みたいな写真を撮ったり、山の中で唐突に現れるレジャー施設で宙に浮いたり高くて不安定な吊り橋を震えながら渡ったり、三峰神社のふもとで鹿の家族の散歩を見守ったりした。彼らとのお出かけは家族旅行の気配がするから好き。
帰りに数年ぶりにラウンドワンに寄り、バッティングとボウリングをした。
ボウリング、ずっとビリ争いしてたのに残り2ターンでストライクを3回連続で叩き出してしまいまさかの大逆転優勝を果たした。さすがに怖かった、自分の才能が。
12/8(日)
朝からネイル。冬ってきらきらしたくなる。
日記祭に向かう前に寄った雑貨屋さんで可愛いブローチを見つけ、思わず友人の分と自分の分を購入。
可愛いものやきれいなものを見つけるとすぐ好きな人間にあげたくなってしまう〜〜の、そろそろやめたいわ
会う予定のない友人の誕生日プレゼントを買ったはいいものの会う予定がないから結局渡せずに部屋の隅に置きっぱなしになっていて、それを見る度にうきうきしながらレジに並んだあの日の私が哀れで哀れで
日記祭には15時半頃到着。
鳥さんと蔵さんが入り待ちしてくれていた。寒い中申し訳ないなと思いつつ、嬉しくてどうでもいいことばかりもりもり喋ってしまった。
蔵さんが日記に「キラキラと輝いていて」と書いてくれていたけれど、それは顔面に塗りたくったハイライトが物理的にキラキラしていただけなのでした。
お待たせしてごめんなさい、私本当に時間通りに行動できなくてと謝ったら、すかさず鳥さんができなそう〜!と元気に頷いていてめちゃくちゃ笑ってしまった、全然バレていました!
朱音さんの日記は元気が出ると言われ、私のままならなさもだらしなさもここで活きてくるならまあ悪くないかもと思えた。私も明るい私の方が好き、だから結局明るくいることをやめられずにいる
お二人がどうかどうか健やかですように〜〜と念を送りながら解散。
友人(ラブな元同僚)のブースに立ち寄り、彼女の日記本を買うついでに一緒に作った(というか作ってもらった)フリーペーパーをごっそり受け取る。好きな人間に配って歩きたいなと思ったけれど結局あまり渡せなかった。
いろいろ物色して何冊か日記本を購入した。稲荷さんを探してみたけれど見つからず。お会いしたかったな。
代行販売ブースで塔谷麦さんの「知らないあいだにはじまっていた」を購入。今回の日記祭で買った本の中で一番好きだった、上述した明るくいることをやめられない・諦められない感覚が近い気がして。
日記祭後は元同僚たちと代々木上原でご飯。dishでミートパイを食べた。
4人中2人は転職済みでもう1人も来月には退職が決まっているので、来年以降もこの会社に残るのは私だけ。前職の時もそうだったけれど、好きな人間から辞めていく。
仕事の話から政治の話、恋愛の話、人生の話、ありとあらゆる話をふわふわ話す。
一番年下の子が、唐突ですけど今度みんなでデジタルデトックスしに行きません?山とかに!泊まりで!と提案してくれて天才がいるじゃんと思った。
何かのタイミングで同僚が言ってくれた「朱音さんは宝石ですよ!」という言葉にハッとする。
私は本当に平凡な(なおかつ変な形の)石なのだけどそれを宝石だと思ってくれる人もまれにいて、そういう人たちにアホほど助けてもらってるなって最近ちょうど考えてたから。こんなところにも私を宝石にしてくれる人がいたんだ
おいおい泣いちゃうよと思い過剰にへらへらしてしまう、私ってずっと可愛くないわ
元同僚が脇田あすかさんの「いいにほんごのシール」をお裾分けしてくれるというので、一番私っぽいやつをくださいとお願いする。
「かろやか」をくれた。台紙がなかったので指にくっつけながら電車に乗り込む彼女に手を振った。
いつか私も日記本を作ろうと思っていた気持ちが、日記祭を経てゆるやかに減退している。短歌もそう。なにをしてるんだっけ?
身軽さは武器と言われるふたつめの心臓を腹に宿す人から #tanka
雑記
テアトル新宿で『百円の恋』を見た。公開十周年記念イベント、満席だった。
殴ってやりたい、殺してやりたいと思う人がごろごろいて、なにより自分の人生のクソさをぶちのめしたいと思っていて、だからそれをボクシングという形で物理的にぶん殴っていく一子の痛さと強さにくらってしまった。
けど、やっぱり私はあいつら全員許せなくて、って思っていたら翌日滋賀の医大生が逆転無罪になったという報道を見てもう本当に立てなくなってしまった。勘弁してくれ、もうこれ以上絶望も失望もさせないで〜〜