今、桜島が噴火したらどうするか考える ② 〜火山爆発防災訓練に参加して〜
1月12日は、桜島の大正大噴火から111年の日でした。
鹿児島市では、この日の教訓から大規模な防災訓練を1月上旬に実施している。
1年前、これに参加できなくて悔しい思いをした。
今年は、うちの集落が訓練対象だったこともあり、私が前々から”参加”したい"と訴えていたのもあり(笑)、無事こうやって声をかけてもらえたのでした。
今回は、防災訓練のレポート[後編] をお送りします。
桜島島民の避難の様子
2025年は、桜島の中で2町が参加。それぞれにバスでお迎えがくるところから避難行動がはじまった。
8:00|バス停に集合
8:05|桜島フェリーに乗る
▼こんな感じで15分ほどのクルーズ
8:50|避難先の学校に到着
8:55|体育館入口で住民チェック
▼ヘルメットについているバーコードを読み取り、住民確認をする
▽ 会場マップ
9:15|展示訓練の見学(屋内)
・NTT西日本 鹿児島支店
・日赤鹿児島県支部
トイレブース、ファミリーテントの展示
・鹿児島県栄養士会
9:40|避難対策説明
風向きによって避難先は変わるし、市街地側の人も避難する必要もでてくる。という説明。
10:20|展示訓練の見学(屋外)
晴れていたけど寒かった1月上旬。 実際の避難のこと考えたら大変だ。
・九州電力グループ
私がいちばんいいと思った防災グッズはこれでした!
コップ1杯の水で発電って…すごい!
降灰したらソーラーもきかなそうだから、これのほうがいいのかも?
▽ 桜島砂防センターの展示
桜島にある段々になっているダムの役割がよくわかる動画。
・鹿児島市立病院
離島が多い鹿児島では、この分野の活動も大きい。
11:00|炊き出しの喫食
・鹿児島県危機管理課
右上には大学先生の名前があるが、県の展示。
100年以上前のモノクロだった写真たちが、キレイにカラー化。
12:30|終了
桜島の人たちは、きたときと同じバスに乗りこみ、フェリーで渡って帰りました。
60万人の人が暮らす都市と火山と私たち。
ここに住むことを、改めて考えさせられた日だった。
参加してふと思ったのは、若い人が参加していないということ。見渡せば年金受給者ばかり。私くらいの子育て世代や働き盛りの世代の訓練参加者がいないのだ。
地域の避難訓練なんてしてないよ、って場所のほうが多いのかもしれない。
おうちの中で話しているからとか、グッズは取り揃えているからとかでなく、地域の人と顔を合わせる時間にもなるし、実際の避難イメージをもつことは大事だと思う。
日本人なら、義務教育の中で避難訓練をたくさんしてきた。だから、イメージは染みついてるのかもしれない。
桜島の大規模噴火を想定した訓練はこの日しかない。
各人が学び、知り、火山との共生をより考えなければと思った。
▼ 移住ラジオでも聞ける!
ラジオでも今回の防災訓練についてお話ししました。
対談相手は、阪神淡路大震災30年を迎えた地に移住した人。それぞれの移住と防災について、耳派のあなた!是非聞いてみてね。
などなどなど…noteで書いてまっす_φ(・_・