桜島の民家に泊まろう!③ 〜観光の新しいカタチを目指して〜
先日、桜島で初めて民家に宿泊する学生を受け入れた。
鹿児島市ではこれを「学生民泊」と呼んでいる。 ※桜島は鹿児島市にある
実は移住して1年、これを実現したく走りまくっていた。
観光の新しいカタチを目指して
2024年5月の学生受け入れを終え 、移住してやりたかったことのひとつが叶った。しかし、ここがゴールではなくやっとスタート地点!
では、次はどこを目指すのか?この学生民泊をきっかけに、桜島はどうなるのか?どうなってほしいか? 私の構想を書く。
Step1 学生を受け入れる
今回、桜島で40名の学生を(2週に渡り)14軒の家庭で受け入れをした。
これまで宿泊業をやったことがない人が多く、知らない人を…しかも住んでいる家のひと部屋に泊まらせるなんて、よくやってくれたな〜って思っている。
受け入れ後、それぞれの家庭に感想を聞いてみたところ、みんなが「楽しかった」と言ってくれた。 これが 観光の新しいカタチの一歩 と思っている。
Step1.5 首都圏の学生をまるごと桜島で受け入れる
現在、受け入れを承諾してくれた家庭は、島内で11軒ある。目標は30軒以上!
理由は、首都圏の学生をひと学年まるごと受け入れる場合、約100人になると想定するから。(私が働いていた都内中学校の数字参照)
桜島が受け入れ家庭数を増やす
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学校は受け入れ可能な自治体を探す
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桜島(鹿児島市)に依頼がくる
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1~2年後、教育旅行で桜島にくる
今取り組んでいることが、約2年後にやっとカタチになる。それが学生民泊だ。
Step2 日本人旅行者を受け入れる
学生を受け入れ、次にチャレンジしたいのは、日本人観光客が桜島にきて民家に泊まってもらうこと!
学生を受け入れていると
「学生だけじゃ物足りない。」「もっと外の人と関わっていきたい!」
という家庭も増えてくると思っている。 受け入れ家庭の年齢層は60歳以上で、子どもたちは自立し、家には部屋も布団もあまっている。早めに仕事を引退された方たちはまだまだ元気だし、ちょっとしたおせっかいも焼きたい頃。
そんな人たちのもとに『ふつうのホテルとか宿でなく、民家に泊まって桜島を楽しみたい』という旅行者を繋げたい。
(これについては別途手続きが必要になってくるし、それぞれの家庭で予約の管理や対応をしなくてはならないという課題もあるけども、本気の人はやるはず!)
Step3 インバウンドを受け入れる
日本人以上に、日本の田舎暮らしや体験に興味をもっているのは外国人旅行者だと思っている。実際、私の住む桜島の家にも何人か外国の人を泊め、インバウンド受け入れも勧められた。
こちらの2024年3月の記事では、農林水産省が積極的に農泊推進実行計画に取り組んでいて、農山漁村への誘客と消費を促し地域の活性化と所得向上を目指す、とある。
桜島は、世界的にみても面白い観光地であり、噴火口半径5kmの中での暮らしの体験ができるのは、それだけで付加価値の高いものだ。日本人旅行者にとどまらず、インバウンドも積極的に受け入れる体制を整えたい。
桜島に何をもたらすか。
民泊やインバウンドを受け入れたときのインパクトを考えた。
鹿児島市の観光未来戦略にある「稼ぐ観光」の一助になり、またソフト・ハード面の両面をカバーすることができる。
桜島に住む人が、暮らしているだけだったライフスタイルに、自然と「観光」の仕事に携わる。
旅行者が新しい桜島の体験をすることになり、桜島が第二の田舎になったり移住先の候補になったりするきっかけを作る。
桜島に住みたい!桜島で働きたい!を増やす。
これらが実現できるんじゃないかと考える。
ただ、私ひとりでは叶うことではなく、島民の気持ちが大事。
ひとつでも多くの楽しいを増やす。
旅館やホテルとはちがう形で島外の人を受け入れ、食事を共にし、桜島に泊まってもらう。それによって、桜島の人たちにひとつでも多くの“楽しい“が増えたらいいと思う。
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