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金よう日、朝7時15分に人が集まる「バカンス」とは何なのか。 ~私がかごしま移住を決めた理由~

2023年4月、東京での仕事を手放し、身ひとつで桜島に移住した。

・・・なんて言ったらカッコいいけど、実際は荷物もりもりで引っ越しして、仕事も家も前年からしっかり決めていた。グラデーション移住と呼んでいる。これが安心!

移住についてのまとめたマガジンはコチラ!!

今回は、私の移住のきっかけになった「バカンス」という場所についてのお話。



バカンスという場所。

毎週金曜日の7時15分、鹿児島市名山町のとある場所に人が集まる。

多いときは30人くらい

何をするわけでもなく、そこにただ人がいて喋ったり茶ぁ飲んだり。8時になったらラジオ体操がはじまったり。
ラジオ体操のあとは、はじめての人のご挨拶などして、8時15分に「せーので解散っ!」

どんな人が集まるのか?

鹿児島市内に住んでる人がほとんど。
平日の朝の時間だから、仕事が休みの人ってよりも仕事前に立ち寄る人が多い。その理由は、近くに市役所があったり、市電やバス乗り場、フェリーターミナルが近いからだろう。

バカンスに来る人に決まりはなく、ときには通りすがりの人もいるし、旅の途中に寄った人、出張で鹿児島に来てたまたま寄ったって人もいる。

今や、ここに来たくてイルカゲストハウスに泊まりにくる人もいたり、この取り組みがいろんなところで広がりつつある。私が INAKA PROJECT の畑でやっていた “ 畑 de 朝コーヒー “ も、バカンスをモデルにしてのことだった。

INAKA PROJECT の仲間があそびに来てくれた夏

バカンスがあったから私は鹿児島に安心して移住できた。

私とバカンス。

バカンス って聞くとお休みの意味のバカンスを思い出す人がいるのだけど 、ちがう。

バカンスの「ン」は鹿児島弁で「の」を意味する。 つまり「バカたちが集う場所=バカたちの巣」という意味の愛称だ。

ソトコトより

2023年に移住してきたとき、私にはすでに知り合いがたくさんいた。何かあったら頼れる、仲間と呼べるような人たちがいた。
それは、イルカゲストハウスに泊まり女将を通しバカンスに出会えたからだと思っている。

イルカゲストハウス女将が案内する名山堀

「ただいま」が言える場所

移住って住むところはもちろん、仕事や趣味、人、ライフスタイルがガラッと変わるわけで、まぁ大変!でも、私の場合、そんなことひとつも感じなかった。

移住する前から「ただいま」と言えるバカンスがあったから、住むイメージがしっかりできていたんだと思っている。人と地域と繋がりをもてて初めて「移住」なのかもしれない。

人と地域の繋がりがあって移住

「おかえり」がある場所

個人的な話になるが、「おかえり」と言ってくれる家に帰っていた記憶はやや遠くなってきた。いつも行ってる飲食店があったとして、おかえり〜とはならない。
自然と「おかえり」と言ってくれる場所って、そうそうない。

移住する前、たまに(と言っても3ヶ月に1度くらいのペースで)バカンスにいくと必ず「おかえり」と迎えてくれたのはバカンスだった。

桜島に移住した今も、私はバカンスに通っている。今度は私が「おかえり」を言う番だと思っている。

バカンスが拠点のひとつに

東京と鹿児島の2拠点生活を送っていた私。もともと好きで通っていた鹿児島だけど、移住するぞ!と決めてからは、より積極的にバカンスに通っていたと思う。(そのためにはイルカゲストハウスに木曜に泊まる…という計算までしていた)

「住むならどこがいいかな?」「仕事てどんなのがあるか」「どこなら車なくても住める?」 などなど、バカンスで移住のための情報を集める日々。
約3年かけ足場を固め、少しずつ完成させた移住を、私は『グラデーション移住』と呼んでいる。

帰る場所がある安心感

"おかえり"という言葉が、私の移住を加速させた。
それは、住民票があるとか家族がいるとかではなく、そこに帰ってきてもいいという安心感を与えてくれる言葉だった。

バカンスを通じて『鹿児島に帰ってきた』って感じてくれる人が、ひとりでも増えたらいいなって思う。私がそうであったように。

2024年、私のかごしまライフ2年目がはじまっています。

終わりの時間があるようでないバカンス




バカンスが紹介されているメディア

2018年にはじまったいうバカンス、ローカルから全国誌まで、いろんなメディアでいい形で紹介されている。

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特集 | 人が集まっている場所2020

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