黒い姉とセカンドオピニオン
記憶を辿ると2歳年上の姉とは僕が小学生の高学年くらいから、なんとなく意見が合わなかった。その姉が反抗期に突入し、家族がかけることばに対して「知らな~い」「どっちでもいー」「もういいよ!面倒くさい」と反発する姿を見て、ますます一緒にいるのも嫌になる。
決定的だったのはそんな姉がいわゆるバンドブームに乗っかって、全身黒い服でコーディネートをしたのをした姿を見てしまった。その頃の僕はグラフィックデザインの専門学校へ進み、「若いうちにいろいろな色の服を着るといいよ。黒とか茶なんていつ