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週刊誌

 木曜日には、関西地区で「週刊文春」「週刊新潮」が発売されます。不肖はこの2誌を、長年にわたり欠かさず愛読していました。

 ところが転勤で住んでいたある地方都市では、一日遅れの金曜日に発売でした。当時まで15年近く続けていた「木曜日に購読」という図式が崩れたことが分かった僕は、ついカッとなりました。

 「新聞に広告は載ってるのに、文春も新潮も売ってない。ああ、大阪に戻りたい」

 聞いていた妻は、言下にこう言いました。

 「週刊誌というものは、一週間に一回出る」

 「ああ」

 「ということは、一週間前のことが書いてある」

 「それがどうした」

「そんな昔の古い話を読むのに一日早いか遅いかなんて、私ゃ全く気にならん」

 以来ずっと、金曜日に機嫌よく読んでおりました。


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