占いを信じなかった僕が占い師と対決! 予想外の結末とは?
批判精神おう盛だった子供のころの不肖は、「占い」というものに極めて懐疑的でありました。
子供のころ住んでいた福岡県大野城市の国道3号沿いに、今でいうところのファミリーレストラン「ファンタジー」という店がありました。
卓上によく、占いを買うことのできるプラスチックの壷のようなものがありました。
そこに100円を入れたら小さなカプセルが出てきて、中に占いの紙が入っている。
「○○座のあなた、きょうは勝負運が良い」
と書いてあると
「じゃあ、○○座の人同士が将棋を指したらどうなるんだろう」
などと考えていました。
そんな僕があるとき、仕事でとある占い師さんと会いました。ひとしきり話を聞いた後、ものはついでとこう尋ねました。
「実は祖父が病気なんです。どうでしょうか」
占い師さんから生年月日を聞かれたので、数字を口にしました。
「大丈夫。今年は良いお医者様に出会います」
不肖はお礼を言って店を出ました。
もしこの占い師さんが
「その生年月日はデタラメです」
「そもそもあなたのおじい様は、とっくの昔に亡くなっています」
と、こんな具合に僕のウソを見破ってくれたら、次からは信じていたのにと思うんです。