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忙殺2(25/100)

はじめに

スキマです。note100記事に挑戦しています。昨日の続きですが、つい言ってしまう良くない言葉を1つ紹介します。


君も僕も忙しいのは良く分かった

OK、OK。君には君の都合と日程がある。
もちろん僕には僕の都合と日程がある。
ぶっちゃけ、僕の方が年寄りなので、時給が高い。
だからその分僕には全体の成果に余分にコミットすべきだろう。
まあ今日もちょっと残業するぐらいでカバーできるなら、我を通しても仕方がないから折れるよ。なんでそこまで僕が対応するのかちょっとナゾだけど、まあいい、こっちで巻き取って対応するさ。

これを当然と思うヤカラも一定数居る

自分の作業が減った=ラッキー、としか思わないタイプ。
この手あいが順調に酷くなると、「俺は悪くない」と主張し始めるので、全体進捗のダッシュボードを見せて「この日程に収めているのは君だけの成果かい?ん?」と粛々と詰めればよい。めでたしめでたし。
次に自分の上司に上手いこと説明して有耶無耶にするタイプ。君の上司は僕の上司じゃないので、エライ人同士で話し合いでも力比べでも何でもしておくれ。

僕は「全体の成果に余分にコミットする」と言ったんだ

君のために手伝ったわけじゃない。全体の日程を守るためだ。そこをはき違えてもらっては困る。
何故かというと、いつか君が偉くなったり、歳を取ったりした時に全体の日程を守るためのコミットをして欲しいからだ。
この職場内での足の引っ張り合いは、お客様には何の関係もないことだから

ここでは全体の成果=日程遅れを防ぐ、と定義するよ

この酷い日程を計画立案したのは僕でもなければ君でもない。何がどうしてこうなったのか、は知らない。
仮に知っていたとしてもおそらくマトモに説明できるようなストーリーではなさそうなので、君の上司と同じように、僕もマトモには説明しない。
それは君が偉くなってから考えてくれればいいさ。
君がまだこの職場に居て、この会社がまだ残っていればの話だけど。
日程遅れが発生するということは、歯車がズレるということなんだよ。
日程を引き直すために山ほど会議して、あれもこれも順番を直して、あちこちに頭を下げることになる。
あまり上等な仕事ではないよね。言ってしまえば手直しだ。
基準に満たない部品を、組み替えたりして基準におさまるように、余分な手間と時間を掛けている。
シックスシグマ、という考え方ではね。COPQって言う。
Cost of Poor Qualityの略だ。
7つのムダ、でも手直しはムダにカウントされている。
だから日程だって手直ししないで済むならその方がいい、それだけのことだ。

だから作業には目標と〆切がある

夏休みの宿題だって、先生に提出する日が決まっていただろう?
だから僕は、君が「急いでお願いします」というと苦い顔をするんだ。
君の急ぐがどの程度なのか、僕は知ることができないし、正直知ったことではない。元の日程は君が会議に参加して決定したんだろう?
だから、急ぐなら尚更「いつまでに何がどれだけ必要なのか」をはっきりさせて欲しいんだ。
僕の手が足りないなら、他に応援を呼ぶ必要だってあるかもしれない。
何度でも言うよ。
「〆切を示さない他人への依頼は、奴隷に対するモノの言い方」だよ。
奴隷を持つ主人は、〆切なんか示さない。
最優先で全力で取り組むのが主人への忠誠だからだ。
でも僕は君の奴隷じゃない。同僚だ。
だから同僚に作業を頼むときは、「いつまでに」がとても大事なんだよ

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