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ドングルライセンス(82/100)
はじめに
スキマです。note100記事に挑戦しています。今日はちょっと調子が悪いので、軽めの内容です。
現場作業だってソフトウェアを使います
今やITは製造業でも使うのが当然、だだっ広い作業場に無線LANを設置したり、IoTデバイスで情報を収集したりします。
某・勤務先では、ノートPCの利用が主流ですが、実は大きく2種類に分かれています。
情報機器として購入しているPC
これはヒトに紐づきます。
昔は1台のPCを3人とか5人とかで順番に使っていましたが、コロナ禍の対応で一気に投資され、全員に配布されました。
メールとか、Teams会議とか、書類作成などが主な使用方法です。
設備として購入しているPC
計測器や設備と一緒に購入して、通信して制御したり、計測結果を吸い出して保存したりするのに使います。
専用のソフトウェアを使うことが多いので、そのソフトウェアの要求に準じたスペックのものを選定します。
設備にPCがくっ付いている形なので、その設備を使う人が入れ替わり立ち代わり使います。
かつては設備が社内ネットワークに接続されていなかった(現場に社内LANが無かった)時代は、パスワードが付箋で貼ってあるどことか
Administratorユーザ、パスワード無し、みたいなガバガバな運用だったり
計測結果を
計測器→設備PC→情報PC→社内サーバ、とSDカードでバケツリレーしたりしていました。
(いまは社内の無線LANに接続したりするので、社内標準のセキュリティ基準に準拠しています)
余談ですが、設備は10年使えるのですが、10年前のPCは性能的にもセキュリティ的にも使い物にならないので、適宜予算をゲットして更新するケアが必用だったりします。
ライセンスの話
クラウドを利用するソフトウェアは、ブラウザ利用でほとんどの事が出来てしまうので、ブラウザがあれば個別のセットアップを必要としません。便利な世のなかになりました。
反面、利用にはログインが必用となるので、人間の数だけユーザライセンスを購入する必要があります。
大抵は月額や年額で利用料を支払う形でしょうか。
一方、設備や計測器に関係するソフトウェアは、PCにインストールする形のものが多いです。計測機が3台なら3台以上同時に稼働しないので、ソフトウェア(ライセンス)が3つあれば良いので、ユーザライセンスにするより合理的です。
ところが、以下のような場合に厄介なことになります。
設備と同時に購入したPCに
専用のソフトウェアをインストールして使っていたが
壊れた
このケースで作業が止まってしまうと厄介です。代わりのPCが無いので、直すしかありません。
たまに、「何がおかしいのかわからないので、初期化してOSセットアップからやり直し」ということになります。
ドングルライセンスという救世主
USBメモリみたいな形をしたドングル(鍵)を利用するライセンスがあります。
ソフトウェアのインストールは無制限に可能ですが、起動時に鍵が無いとダメなので、鍵の数以上は起動できませんよ、という方法です。
ドングルライセンスのソフトウェアであれば、予備のPCにソフトウェアをあらかじめインストールしておいてもライセンス上問題が無いため、壊れたPCからドングル(鍵)を奪い取って差し込めば作業が継続できます。
現場作業員的には、とても安心感のあるPCの使い方なのです。