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職場防災隊(75/100)

はじめに

スキマです。note100記事に挑戦しています。今日は防災と
BCP(Business Continuity Planning、事業継続計画)のお話です


製造業あるある:職場防災隊がガチ

あってはならないことですが、製造業はどうしても危険なものを取り扱うので、火災や事故のリスクがありますし、そもそも自然災害には逆らえません。
ではどうするのか。訓練です。練習してないのにいきなり本番が上手くいかないのは仕事もスポーツも一緒です。
私の勤務先には、職場防災隊の編成があらかじめ明記されており、色々な役割があります。身バレしない程度に紹介します

  • 防災隊本部

  • 連絡班(防災電話、無線、スマホ、徒歩、自転車などを駆使して伝令します)

  • 原動力班(建物や設備の電源や配管などをチェックします)

  • 救出救護班(担架や三角巾、AEDなどを扱います)

などいくつかの役割があらかじめ割り振られており、有事の際は各班の知識と能力を駆使することになっております。

ちなみに有事専用の放送設備(無論バッテリ付き)も完備しております。
極まれに落雷で停電した時など大変役立ちます

私は避難統制班に所属しております

避難統制班は、避難が必要になった際、安全な経路を確保(=危険な箇所を迂回)して、速やかに人員を規定の避難場所に誘導するための統制をします。
現場に不慣れな業者さん、たまたま不幸にも出張で訪れたせいで避難訓練に付き合わされる人、美装員さん(お掃除のおばちゃん)も丁寧に説明して連れていきます。
対外的には「避難経路確保、という体裁で真っ先に安全な場所に逃げれる超特権階級」と説明しております

ある日、ちょっと困ったことが

例の有事専用の放送が入りました。
「Jアラートです。弾道ミサイルが日本に飛来する可能性が、云々」
・・・そんな訓練したことねえww
一瞬で思いついた可能性が3つ

  • ガチで某国がやらかした

  • 誤報(ガセネタ)

  • 抜き打ちの訓練

スマホを見るにJアラートは発報している。ガチだ。
ガチかどうかは不明だが、無視して良い情報ではなさそうだ。
とはいえ、屋外の避難所を目指すのは悪手だと思いつつ、発電所や送電線がやられて停電、は起こり得るので、あわてず騒がずいつも通りに

  • 懐中電灯とヘルメットを装備

  • 入館証が無いと開かない扉を解放

  • 続報、もしくは本部からの指示を待つ

ここまで3分。偉いぞ俺。

・・・・・・・

何も起きない。
というか、本部が動かない。

・・・・・・・

15分経過。某国のミサイルなら日本どころか太平洋を越えて西海岸に辿り着いても良さそうだ。誰も何も言わない。
おい、Jアラートって解除されるんじゃなかったのか。
仕事を放り投げて、場違いなヘルメット姿で事務所のあちこちに立ち続ける避難統制班の面々。面構えが違う。

真っ先に行動開始したまま、続報が来ないとこうなるのか。
かしこさが1あがった

結局、本部の副隊長に電話して
「Jアラートが発令したので避難誘導の準備をしたのですが、続報が無いんで自主的に解除していいっすか」
「あー。いいよ。また鳴ったらヨロシク」というオチで〆ました
釈然としないので昼までヘルメットは被ったまま、無言の抗議だけしましたけれども。

教訓

訓練は大事。大事だからこそ「訓練終了、通常業務に戻ります」の号令も大事。
(なお、この経験は後日、火災警報が誤報した時に役立つことになります)

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