趣味:問題解決(63/100)
はじめに
スキマです。note100記事に挑戦しています。ものづくりってつまるところ問題解決なのです
現場作業員あるある:無理難題
現場作業員を長年やっていると、ありとあらゆるイレギュラーに遭遇しますし、ありとあらゆる無茶振りというか無理難題に遭遇します。
無理難題というか、無いものねだりというか、まあそういいたい気持ちは理解できなくはない。
そりゃ安いに越したことは無いし、早いに越したことは無い。
でもまあ、今あるのはコレだし、これだって○年前の機材だから、当時の性能だし、最新鋭は高価だし。
そこをどうにかするのがカイゼンだったりもするので、できることをやります
安くする方法:既にあるモノから選ぶ
こっちの方が安いから、という理由で新規に何かを調達したりすると、多くの場合、長持ちしなくて交換頻度が増えて、手間が増えたり交換作業の間は機材が使えなくて却って不便な思いをしたりします。
そういう時は、似たような機能を持った別のモノと共通化して、使用量を増やし、大量発注でコストを下げる手が使えたりします。
似たような機能のモノが他の場所にないか、よく見る習慣がモノを言います。
早くする方法:あらかじめ準備しておく
定期的に交換が必要な部品なのに、分解や組み立てに時間がかかって困る、という話もまあまあ聞きます。
分解や組み立てをあらかじめ済ましておけば、セットで「ガチャン」と一気に交換できる場合があります。
コピー機やページプリンタの「ドラムカートリッジ」はとても良く出来ていて、周辺の消耗品もカートリッジに内蔵させてしまって、細かく分解しなくても「ガチャン」と交換できます。
カートリッジ式に「ガチャン」と交換して、取り外したものを別途メンテナンスしておけば、次に同じものが必要となってもまた「ガチャン」と交換できるようになります。
早く動かしたいものは、動かない時間を減らしてあげれば、同じ速度でもちょっとだけ動く時間を増やしてあげることができるのです。
これを「外段取り」と言っています。装置の外で段取りするから、外段取り。
現場には、歴史に裏打ちされたノウハウがある
何も考えずに言われたこと「だけ」をやっていても、無理難題への解決方法は思いつきません。
よく見て、よく考えて、「現状がこうなっている理由」を理解できると
当時と現代の違いから現代版にアップデートする方法が見つかる
当時より優れた材料を使って問題を解決する発想が生まれる
当時より値上がりしたものの使用量を減らす方法が思いつく
当時より値下がりしたものに置き換えて安くする方法が思いつく
など、発送の引き出しが増えます
(今日はちょっと体調がわるいので、こんなヘンテコな記事でごめんなさい)