寝ないでやるためには作戦が必要(56/100)
はじめに
スキマです。note100記事に挑戦しています。可処分時間について。
まずは単価を上げよう
単価の高い仕事の方が沢山貰える。そりゃそうだ。
では単価の高い仕事とは
複雑な仕事(複雑な内容を間違わずに完了するから高く売れる)
危険な仕事(災害や事故の危険を回避して完了するから高く売れる)
迅速な仕事(特急料金とか、深夜割増とか、24時間365日スタンバイ)
などがあげられます
複雑な仕事
複雑な仕事の中には、専門の資格が用意されて、有資格者にしか業務が許されなかったりします
(これを業務独占資格と言います。会社や組織によっては、社内でよく似た制度を採用していたりします。特別な装置の専任オペレータなど)
危険な仕事
落ちたら死ぬ高所作業、高温にさらされる場所での作業、瞬時の判断が求められる装置の操作、火薬などの危険物の取扱、これらは危険に見合うだけの報酬が得られるのが理想です。
しかし、依頼者が危険性を理解してくれない場合など、不当に買い叩かれるなどしており、なかなかに顧客と事業者のマッチングがうまくいっていないように思えます
迅速な仕事
お抱え運転手などは大変に高価ですが、予約すら不要でエグゼクティブの日程に合わせてノータイムで準備が完了しており、予定変更に対しても自動的に追従してくれます。
オンデマンドの究極で、欲しいと思った瞬間に手に入ってる。
マニラに出張した際、現地法人のご厚意でお抱え運転手付きの待遇を受けたことがありますが、感覚としては魔法の絨毯に近いです。
ちな私の場合
製造業の現場作業員なのですが、おもにこんな感じです
バックアップ:既に作業に入っている担当がいるが、このままでは日程が守れない可能性が高い場合、補助に入ります。担当者の効率を向上させて、日程を守れるようなサポートですね。掃除とかゴミ捨てとか資材や完成品の運搬なんかも入ります。これだって担当者本人がやっていたらその分の時間は取られるので、日程との関係が薄いものは片っ端からアウトローディングしていきます
特殊作業:上記複雑、危険、迅速の合わせ技のような「どうしてこうなった」な作業が極まれに良く発生します。こうなると誰も引き取らないので、消去法で私が担当することになります。合わせ技であっても、丁寧に因数分解していけば解けるので、解いたら順番に粛々とやるだけです
単価を上げるにはスキルが必要
タクシーの運転手は2種免許を持っています。ITの資格を受験するのも、自分が該当領域のスキルを持っていることを証明するのにとても都合が良いです。
スキルで単価を上げるには、以下の2点が重要です
単価を上げるに足るスキルを保有していること:単価だけが先に上がると、後で苦労するのは自分です。喧嘩の弱い用心棒は、悪党にボコボコにされます。
保有しているスキルを営業できること:私は○○ができます、と依頼者に伝わっていない限り、永久に注文は来ません。カレー屋で「実は私、チーズケーキ焼くのがめっちゃ上手なんです」といったところでチーズケーキの注文を取るのは難しいです。職場の同僚に花火の打ち上げに必要な「煙火消費保安手帳」を持っている人が居ますが、使い道がありません
特に、スキルの営業については、日ごろから情報発信を続けるなどで認知を獲得する必要があります。私は「自分にタグを付ける」という言い方をしていますが、「配線とか溶接とかしています」というのは
配線:計測装置や制御装置を正しく接続し、目的に沿った動作を実現できる
溶接:製品に計測装置や制御装置を正しく設置し、実働に耐える形状に仕上げて必要な間その形状が保持できる
ことを説明しています。なので溶接には設計、加工、塗装などを含めますがキリがないので分かりやすく製作工程の代表例として溶接と言っています
単価が上がったらビジネスモデル
単価が上がるということは、価値が周囲や顧客に認められたということに他なりません。おめでとうございます。
(無料でばら撒くと、ロクでもないのがたまに寄ってきます。これに関してはいつか別記事にします)
色んな人が触れていますが、どんなに高単価であっても注文が来なければ売り上げになりません。
更には、高単価なスキルを発揮できるのが自分1人だった場合、24時間以上の操業は不可能です。それ以上の注文はお断りすることになります。
つまるところ、自分が倒れたらそこで止まってしまう点に注意が必要なのです。
早くいきたいなら一人で行け、のある種の到達点がここなのではないでしょうか。
悪意のある人は、注文を捻りだすインチキを始めます(所謂マルチ商法)
そうではない私たちは、スキルの源泉と価値を正しく営業して、ビジネスモデルとして説明できるようになりましょう。
そして実際に売りましょう。
のれん分けの考え方に近いです。店に入って修行して、スキルを身に付け、スキルの発揮方法を身に付けたら、ビジネスオーナとして独立してやっていけるでしょう、という考え方です。
弟子が取れるならビジネスモデルになる
「私も連れてって。泥棒はまだできないけど、きっと覚えます」は映画、カリオストロの城の名台詞ですが、人材育成、後輩の育成にはこういった側面があるように思えます
後輩を一人前にできた=自分のノウハウを伝える言葉ができた
会社にそれなりの期間勤務していると、後輩が入社し、先輩と呼ばれ、後輩の指導育成を担当します。
マニュアルを教え、マニュアルに無いことを教え、一人前として恥ずかしくないように丁寧に、根気強く指導していると思います。
私はそうやって沢山の人にあれもこれも教わってきました。
教えるのが上手だったり、後輩の心情に寄り添ったり、やりにくい作業をカイゼンしたり、システムが改定されるたびに丁寧にマニュアルをアップデートしたり、まあまあ大変だったはずです。
それらを体系的に纏めたら、後輩の育て方の育て方に気付くのではないでしょうか。
育て方の育て方、をメタ的に認知して、他人が理解できるように構築したら、それはもう半分はビジネスロジックになると思うのです
ただし:環境あっての育て方、でもある
ビジネスロジックは、人の動きだけでは決定しない面もあります。もちろん業界や業種によりますが、仕入れ・在庫管理・売り上げ管理・顧客管理、例えばレジの操作でもその裏側にはシステムやインフラがあります。その環境を無視してビジネスロジックは作れないので、後輩育成が上手になったからといって即座に独立開業、というのは危ういのかもしれません。
少々脱線しますが、「経営視点を持て」と言われ、真面目に経営視点を持って勉強して、ERPやCRMの導入や刷新を提案したところで
まず通りません。
このジレンマは個人でどうにかなるものではないような気がしますが、かつては高額な予算を積んで大規模に構築するシステムも、小さく初めて大きく育てるアプローチの可能性が見えて来たので、ビジネスオーナを目指すのであればビジネスロジックを支える環境面(基幹システムという言い方もあります)も構築できる可能性があるのではないでしょうか。
まとめ
私なりにキャッシュフロークワドラントを意識して記事を書きはじめましたが、E→S→Bまでたどり着けませんでした。
現時点の私はボトムアップやカイゼンを主戦場にしたE(Employee:労働者)→S(Self Employment:個人事業(一人親方))への移行が主な主戦場のようです。