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DX推進スキル標準(71/100)
はじめに
スキマです。note100記事に挑戦しています。DX推進スキル標準に触れたら、反応を頂けたので続きを書きます
DSS(デジタルスキル標準)は作業者の味方
本来は敵味方の話ではないのですが・・・
組織で仕事をしていると、トップダウンvsボトムアップ、のような図式になってしまって
「厄介ごとを避けたい管理監督者」と
「現状をどうにかしたい現場作業者」で意見が衝突することがたまにあります。
私は管理監督者(マネジャ)に出世するのを諦めたので、立ち位置はあくまで作業者です。
作業者の方が人数が多いので、ちょっとした変化でも塵が積もれば方式で効果がでれば良かろうと思うのです
(なお、この塵、ある程度の大きさがないと積もらずに吹き飛ぶよ、とある人に言われて成程と思いました)
「現状をどうにかしたい現場作業者」にとっては、現状の不味さが解決すれば良いのですが、具体的にどうやって、というのをこれまで他人任せにしていたが故に
大量の紙伝票
鳴りやまない電話
書式がバラバラなFAX
メール未読の山
こういった現状になってしまっているのではないでしょうか
私の職場でも
「メール添付のエクセルシートに必要事項を記入して、印刷して上司の印鑑を貰ったものをスキャンしてpdfを事務局に送付してください」
みたいななんじゃそりゃ案件があったりします。
デジタリゼーションの限界
もちろん、伝票を記入するのも現場ですし、記入した伝票を集計するのも、集計した伝票を処理するのも現場です。
従来の方法を電子化(デジタリゼーション)しただけでは、手書き作業が無くなった現場がメリットを享受するだけ、という結果になりかねません。
実はデジタル化には階段が3つある
デジタリゼーション(アナログをデジタルに変える)
デジタライゼーション(デジタル前提の仕組みに変える)
デジタルトランスフォーメーション(デジタルを活用して事業を強化)
デジタルスキル標準には前日譚がある
デジタルスキル標準では、3つ目のDXを前提にして説明が始まっているので、実はそこまでたどり着いてない状態のまま誤解されています。
FAXをメールに変えるのは、デジタリゼーション(ペーパーレス)であり、これをDXと言われてもメリットを享受する担当部署は限られてしまいます。
これが先に述べたデジタリゼーションの限界、として例にしました。
正しい知識をゲットしてハッピーになろう
デジタルは手段であって目的ではありません(もちろん支援部署であっても同様で、支援の結果、目的が達成されることが目的です)
さて、「正しい知識」とは何でしょうか。
正しい伝票の処理方法、だけではありません。
この伝票がどこからきて、どこに向かって、間違いがあればどのように差し戻されるのか、問題がなければどのように処理されるのか。
ありたい論で言えば、ここまでできて「仕事が完遂した」なのです。
人が大勢居たり、組織が沢山あったりすると、この「出来上がりの状態」が良く見えないまま目の前の伝票に数字をただ書き込んでいるだけ、になっていたりします。よく見るためには知識が必要なのです。そのための知識がデジタルスキル標準には記されています。
皆でハッピーになろう
集計が大変だからシステム化します。
作業者は毎回システムにログインして使った部品を都度申請してください、みたいなことになって
「そんな時間ねえです」と騒動になることがたまにあります
これは集計作業を作業者に寄せている状況です。
デジタルスキル標準の学習を進めていくと、DX推進スキル標準が出てきます。推進スキル、というのがポイントで、作業の押し付け合いを防ぎ、手戻りなく、効率よくDXを実現する方法が既に示されているのです。
作業者であっても、先回りしてデジタルスキル標準を学んでおけば、周回遅れのデジタリゼーションに「そしたら次はコレをやりませんか」と提言できます。
上司が反発しても「厚生労働省にこう書いてあるっす」と反論できます。
どうしても、どうあっても職場が変わらないというのであれば、こっちで職場を変えることができるのです。