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品川マンション事件の判例より「建築確認処分」に関する肢別問題10選
以下は、品川マンション事件の判例を元にした、「建築確認処分」に関する肢別問題とその解説です。
問題1
以下の記述について、正誤を判断しなさい。
建築主事が建築基準法に基づいて行う建築確認処分は、法令適合性を判断する確認的行為であり、行政庁が自由裁量を行使する余地がある。
解答:誤
解説:
建築確認処分は、申請内容が建築基準法などの法令に適合しているかを確認する行為に限定される「確認的行為」です。そのため、行政庁が自由裁量を行使する余地はなく、法令に適合している場合には必ず確認済証を交付しなければなりません。これは裁量行為ではなく、厳格な法令適合性の判断に基づいて行われます。
問題2
以下の記述について、正誤を判断しなさい。
品川マンション事件において裁判所は、建築確認処分が確認的行為であることを理由に、住民の主張する景観や環境への影響を建築主事が判断基準として考慮することは法令に反するとの判断を示した。
解答:正
解説:
品川マンション事件では、建築確認処分が確認的行為であり、建築主事は法令適合性を確認することが唯一の職務であると裁判所は判断しました。そのため、景観や環境問題といった法令の直接適用範囲外の事項を考慮することは、建築確認処分の枠を超える行為であり違法とされました。この判例は、確認的行為の厳密な範囲を示した重要な事例です。
問題3
以下の記述について、正誤を判断しなさい。
建築確認処分は、法令適合性を確認する行為に限られるが、建築主事の判断によって地域の景観や住民の意見を取り入れることができる。
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