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行仁地区「歳の神」

地域おこし協力隊のにったです。

行仁地区の東端に位置する桧町を歩いたのが一か月前。
「行仁の歩き方⑩桧町編」のなかでも触れましたが
このとき「歳の神」のことを知りました。
歳の神
会津地方ではその名で知られる日本伝統の火祭り。
さいのかみと初めて耳にしたとき
いつかその伝統行事に参加したいとの思いが沸き上がりました。
ところが市内で行われる歳の神は年々減少。
いまでも残るのは東山温泉など数か所だけなのです。
(あかん。会津の伝統が消えていく……)

小池会長を訪ねた桧自治会館

協力隊員も参加する「行仁まちづくり協議会」の集まりには
行仁区長会の桧町内会の小池会長がいつも参加してくれます。
現在も桧町で行われている「歳の神」のことをもっと知りたく
小池会長を訪ね時間をいただきました。

歳の神を語る貫禄たっぷりの桧町会長

小池会長が歳の神のこと、丁寧に教えてくれました。
行仁地区内において、
古くは行仁小学校で行われていた歳の神
地区内でいまも行われているのは桧町だけなのです。
しめ飾りやお供え物をお焚き上げするときに飛ぶ火の粉が
街中では消防上の問題を抱えるなどの理由もあり
いつしかその数が減っていきました。
それよりも課題として目を向けるべきは
地域住民のコミュニティの場が減ることではないでしょうか。
(この祭りが子供からお年寄りまで世代を超えた地域の住民の
語らいのひと時になってくれたら)
そう会長は熱く語ってくれました。

桧自治会館内に並ぶ東部公園への賞状

ここで歳の神初参加となる大阪出身地域おこし協力隊員
今一度歳の神とはなんたるかを説明します
(と言いながら会長からの受け売りなんですが)。
歳の神とは、歳神様を天にお送りするために
神棚にお飾りしたしめ飾りやお供え物などをお焚き上げする
会津地方に伝わる伝統行事なんです。
この火にあたることで無病息災を願ったりもします。
その昔はこの火で焼いたお餅を食べたりもしたそうです。

町中に広がる東部公園の広場

桧町の歳の神
地域住民の憩いの場「東部公園」で行われます。
さすがに寒空の下ひとの姿はありません。
この広々とした公園には公衆便所がひとつあるのですが
冬期は閉鎖しているのにはびっくりしました。
雪国には大阪人が見たことのない風景がありますね。
行仁地区歳の神開催は年明け令和7年1月11日(土)ですので
当日に来られるかたはご注意ください
(地元の人は知ってるんでしょうけどね)。

冬季は閉鎖する公衆トイレ

そのことを小池会長に言うと別の悩みが返ってきました。
「それよりも。
最近の子供は和式便器に座れないから
そもそもトイレが使えなかったりするから大変なんですよ」
地域の声は想像もしない悩みを聞かせてくれます。
行仁地区を住みやすい町にするヒントは
いたるところに転がっているのです。

会津の伝統を次の世代に渡していくため。
また行仁地区の良さを知ってもらうため。
今まで来たことがない若い方や
行仁地区以外に住んでる方も
年明けに桧町東部公園で行われる「歳の神」に参加し
お焚き上げをしてみませんか。
協力隊員にったももちろんお焚き上げをお手伝いします。
今年一年充実していたので燃やすものがないんですが……


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