お笑いコンビと恋人

最近はあれほど見ていたテレビに飽き、スマホでラジオを聴く。
毎週楽しみに聞いているのは「霜降り明星のオールナイトニッポン０」。
金曜27時～29時の深夜にやっているにもかかわらず、2人のとても楽しそうな会話が心地よく、時に腹を抱えるほど笑える。
下ネタも多く、女性には自信をもっておすすめはできないが、2人だけの深夜ラジオゆえ、飾らない素のやり取りや仲良さが随所に現れる。
まるで2人の会話に参加させてもらっているかのような気持ちになる。

ある回で、霜降り明星が参加した「ドリームマッチ」について話をしていた。
普段と異なる芸人を相方に迎え、漫才やコントを発表するという番組である。
サンドイッチマンやバイキング、チョコプラなど、憧れの先輩芸人が集う中で、霜降り明星の2人は相方は誰が良いかを真剣に考え、自分に振り向いてくれそうな人を「相方」として選ぶのである。

その中でせいやが「相方選びなんて、恋人選びと一緒ですからね。」と言っていたのが印象的だった。
自分たちがお笑い芸人という仕事をする上で、相方の特徴や面白さを理解して好きになり、自分たちらしさでお客さんを笑わせることができるか。
なるほど、恋人選びと同じであるということが少し理解できた。

普段の生活の中でお互いの良いところを認め合い惹かれあい、好きになり、将来のこの先50年以上を共に過ごす決意ができる人。

納得のいく相方を選び、芸能界で日の目を浴びる人たちはほんの一握りだろう。面白くてもコンビで仲が悪く、漫才等のコンビでの活動を目にしなくなっていくことも多い。

自分はこの先50年以上を共にしたいと思える最良の「相方」に出会い、「ほんの一握り」の選ばれし幸せをつくっていくことはできるだろうか。