新幹線の車窓から
新幹線は良い。
車窓から、日本のいろんな景色が見られる。
外に見える景色にふと故郷がよみがえったり、
ウトウトしながら目覚めて目をやると
真っ青な田園風景が一面に広がっていることもある。
今自分が住んでいるところと似ているなとか、このあたりに住むとどんな生活になるだろう、とか想像を膨らましてみる。
仕事や帰省で使うことがほとんどで、見える景色ははいつもと変わらない。
大きな仕事や、退屈な研修から解放され、
家に帰るまでのひと時をビール片手にくつろぐ時間。
乗る前はやり残した仕事や本を読もうと思っていても、
結局は待ち時間の売店の誘惑に負けて「一缶だけ」と自分を許す場所。
年に数回の旅行のときは、いつも見ない外を眺めて景色の移ろいを感じる。
トンネルばかりの時間を抜けると、急に街や工場が広がっていたり、田んぼを走る2両編成の電車を追い越したり。
大切な人や、久しぶりの家族そろってのお出かけや、一人で遠くを目指す旅もあるだろう。
人事異動や進学で新しいステージに向かう人もきっと乗っているはず。
大切な人に会いに行く人、その到着を駅で待つ人も。
楽しみや不安、達成感やドキドキ、いろんな気持ちを乗せて走る。
自粛生活が終わったら、新幹線の窓側に乗って旅に出よう。
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