オールマイティの罠

2020/1/8(金)

元マクドナルドCMOの足立さんの本を読んでおり、現在の事業における仮説量と質を高めるためにインプットしている。

マーケティングのことは勿論だけど、それ以上に足立さんが責任者として大切にしている哲学や思想に触れることができ、その内容の方が自分的には有意義であった。

例えば、以下のようなことが述べられていた。
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●義理・人情と浪花節(GNN)は仕事をする上では大切。だけど、意思決定するときはGNNで判断してはいけない。
●新しい組織に入るときは、社内外のあらゆる関係者から話を聞く。自分なりの仮説を持った上で。
●新任責任者は、大きく変換しようとして、リードタイムの長いプロジェクトをやりがちだけど、仮説を早めに小さく検証して、結果を出すことが大切。
●部下とは、初期のうちは、飲み会などで感情面で握る。その後は、情が入りすぎてはいけないので、あまり行かない。
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結果を残している責任者は、常に成果をどう出すのかを思考し、その中に自分の哲学や思想を持たれている。そして、往々にして、それらは原理に基づくものである。

特に、この中で、自分の脳天を打ったことが、何事も仮説を持って、それを検証しながら、成果に繋げていくことが求められる。
自分自身のことを振り返ると、不確定要素が多すぎて、先々どうなるかが不明確だから、どのようなことが起きたとしても臨機応変に対応できるようにオールマイティになることをやってきたと思った。
つまり、どこに向かって、何をやるのか、なぜやるのかを「決断」できてなく、そこから回避して、オールマイティになることで、「対処」をしてきたのだと。

だから、組織の成長に限界が出てきてしまっていたのだと。メンバー全員が自分と同じ特性・特徴ではないにも関わらず、オールマイティに能力開発が必要な職務環境になってしまっていたから。
多少、凸凹で、問題が起きたとしても、問題が起きることを回避するのではなく、問題が起きたときにどう対応するか、そして成果にどう進んでいくか、そちらに目線を向けられる組織づくりをするべきだと改めて感じた。

リスクに目を向けすぎて、スピードを上げられなかった、アウトプットが遅くなったのが、2020年の反省なので、今年は「スピード&アウトプット」を自身のテーマに掲げている。

オールマイティになれるからこそ、オールマイティであることに甘えないようにする。
常に、自組織がどの方向性に向かって進んでいるのか、なぜそうなのか、その仮説は何か、目標はシンプルかを問うていきたいと思う。


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