「敵ではなく『道具』として」・・・AIとの共存。
昨日、AIが駆逐する職業について書いたところ、メッセージ外からも多くの方からご意見や感想を頂いた。
それで、前回の最後に、「人間とする仕事の楽しさや感動がある限りその仕事は無くならない」という意味の事で締めたのだが、それ以上に不安を煽っているのではと思った。
AIが最も多く活用できる場所は、もっとも人間的な接触コミュニケーションが少ない場所である。
ゆえに、肉体労働や肌のふれあい、対面コミュニケーションを必要とする職業は無くならない。
AIはPCのモニターの中から出て来られないのだから、当然である。
(ただし、人間の五感を代替えする機械が格段の進歩を遂げた時は別であるが、そのレベルまで行くには多くの障壁がある。試験管ベビーや裸眼による3D映画のような、完成品は見えているが、モラルや技術で実現しないものかもしれない)
(*だから、しっかりモニターやTVの中で起こっている事の真実を見極めねばならない。
絶対にこの世の中を諦めてはならないのだ)
では次に、PCのモニターの中で完結する、もしくはそこから大量コピーする事によって
完結する仕事について。
これは多少の影響があるかもしれない。
前回書いたようにある程度までの仕事は、AIが代行する事が可能なのである。
これは、イラストを作る、文章を作る、といったことだけでなく、
会話をする、意見を相談する(される)という事も含まれる。
(もし「会話」の実際を確認したければ、チャットGPTなどに、悩み事を書き込んでみると良い。まさにチャットで会話が成り立つのだ。
だが、これらの事は、社会全体にとってはそれほど多くは無いはずだ。
極端な例だが、
自社(A社)の生産能力や人員を全て数値化して入力したAIが、
同じように生産能力を全て数値化した他社(B社)のAIと連絡を取り合い、
「B社と契約をすれば、これこれこういう理由で我が社は、数十億円の利益が見込めます」
と社長にメールで進言してきたとして、経営者はGOサインを出すだろうか。
出せないと思う。
確かに多くの経営者や中間管理職は、面倒だと言う理由で、企画会社や代理店の提案をそのまま社内会議に出し、会議の参加者ももっともらしい答え(言い訳)に自分のリスクが絡んでいない事だけ確認して、決済を行う。
そんな会社ならありうるだろうが、それだけでは、社内に「面白くねえな、最近の我が社」という意見が社内に蔓延し、有能な人材は他所に行ってしまう。それで安心するのは、ポストを奪われないで済んだ、あの人だけである。
もしくは、仕事はほどほどにして、自分の時間でのみ、悦びを得ている、かの人たちだけである。
これは、「自社(自分)も相手(取引先)もAIを利用している」というい場合だが、
「自社(自分)だけがAIを活用し、相手(取引先)は余り待つようしていない場合は、
前回書いたように、身の回りに「人間と仕事をしたときめき」があるかどうかが
問題になって来るので、その点では人間の仕事は無くならない。
人材不足で、社会システムが崩壊する方が早いだろう。
結局は、人間がふれあいで生み出す感動やときめきは
簡単には無くならないという事である。
次回は、この命題をさらに考察してみたい。なんてね。
この記事を書いていたら、マサチューセッツ工科大学の経済学者アセモグル教授が、
「AIに奪われる職、あるいは少なくともAIに大いに依存する職は向こう10年でわずか5%に過ぎない」
と語ったというニュースが入って来た。
教授が言うには、
「仕事には、高度な信頼であるがゆえに、人間が監督しながらAIが担う仕事の分野は
いくつかあるが、多くの仕事では難しい」
ということらしい。(自分の翻訳が正しいかどうか分からないので、確証はありませんが)
なるほどタイムリーなニュースだ。
*今回もイラストはAIによる。
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