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「恐ろしかった。思わず声を上げた」・・・自分のちんけな怪談など吹き飛んでしまった。
テレビ番組を語るのは余り好きではないのだが、
これは言わずにはいられない。
この文章は、文字だけでも、かなり酷い事実を書いているので、
心弱いと自覚される方は、これから先は覚悟が必要です。
でも読んで欲しい。
番組はNHK「映像の世紀 プーチンとゼレンスキー」
ウクライナとロシアのここ100年の関係を
第二次大戦やソ連、ウクライナ共和国の独立など、歴史を踏まえながら
紹介し、
近年のウクライナ大統領選と、ロシアウクライナの緊張関係の高まりを
分かりやすく説明していた。再放送なのでご覧になった方も多いのではないかと思う。覚え間違いなどある場合は、お教えいただきたい。
番組の後半、そのナレーションがあった。
ロシアがウクライナの食糧補給路を断ち、
食べるものが無くなり、国中に恐ろしいほどの飢餓が蔓延した時、
ある児童養護施設には、たくさんの飢えた子供たちが収容されていた。
食べさせるものは何もない。
子供たちの泣き声が施設を埋め尽くす。
それでも、大人たちにはどうする事も出来ない。
だが、突然子供たちの泣き声が止んだ。
職員が振り返ってみると、
一番小さい子供の肉を他の子供たちが食べていた。
ここで私は悲鳴のような声を上げた。
でも、悲劇はさらに続いた。
職員が食べられていた一番小さい子を他の子から離すと、
その小さい子も、自分の皮膚を裂いて食べていたのだ。
勿論、映像では食べている場面は無い。
ただやせ細り、目をらんらんとさせている子供のモノクロ写真が
映されているだけだ。
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食料自給率の低い、極東の国が戦渦に巻き込まれ、
補給路である海上交通が塞がれたら、同様の事態が起こりかねない。
子供の多いN市ではどうなるのか。
お年寄りの多い集落ではそうなるのか。
考えただけで背筋が凍る。
ただひたすら願い、日々努力したい。
相手を飢餓で苦しめるような戦争や、飢饉や疫病が起こらないように。
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