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「つまらない映画を観た」タイトル当てクイズではないけれど・・・。

「つまらない映画を観たな」
そんな風に後悔した時は、大概の場合は無視して忘れてしまうために、日常の話題にもしないのだが、年に一二度、全てを伏字にしてでも怒りを放出したくなる作品に遭遇する「事故」がある。

多すぎる要素、無理な意味づけ、誰一人感情移入出来ない登場人物、説明ばかりのセリフ、無理やりの感動ポルノ。時代感覚を喪失した犯人の動機。すっきりしない結末。そして、ラストに残る「あの重要人物はどこへ行った?」という不満。
予算が無くて制作が迷走しているならまだ同情も出来るが、昨今では珍しい〇〇ロケも行い、役者もそれなりの方々を並べるほどの予算があるのに、脚本家と喧嘩をしてギャラをケチったのか、プロデューサーが息切れしているのか。それとも演出家に「考える時間」を与えなかったのか。

原作を読んだ人からは、「とても面白い小説だよ」と感想を貰った。原作を読んでから観に行った人からも、「面白かった」という感想を聞いた。試しに店頭で数ページ立ち読みすると、確かに面白そうだ。

この映画は原作を読み込んでから観に行った方が良いのかもしれない。どの映画化気付いた方は、是非そうして頂きたい。「原作を読んでから観に行くべき映画」ということかも。

最近、友人がぼやいていた。外国人の映画関係者と話すと、「今の日本映画は一体どうしてしまったんだ。いつまでたっても日本映画と言えばクロサワ、ミゾグチ、オズだ」と愛を込めて責められたらしい。それだけではないよ、と声を上げたいところであるが、作品だけでなく興行的にも世界に対して実証しないと、世界での存在感は薄れていくものなのかもしれない。

さて、ある占いによると、2020年までの3年間は、世界的に天中殺らしい。つまり、学びの時、試練の時である。

来年以降、芝居にも映画にも、「傑作が生まれる胎動」が感じられる。
ただ個人としては、日頃の行いを良くして、このような「事件」に遭遇しないようにしなければ。全く身の引き締まる思いである。


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夢乃玉堂
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