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スピリチュアル噂話「本はなぜ本棚から消えるのか」・・・どんなに探しても。


探し物あるある、

「必要なと時に必死に探しても見つからないのに、
諦めて新しいものを買ったり、用事が済むと突然見つかる」

こういう事は少なくないのだが、特に酷いときは
ずっと目に付くところにあったのに気が付かないという事だ。

最近、そんな出来事が二回あった。

最初は、石ノ森章太郎氏の「佐武と市捕物控」第一巻。
文庫版を全集買って揃えていたはずが、引っ越しの後で棚に並べてみたら、第一巻が無い。

「おかしいな。引っ越しのどさくさでどこかに仕舞ってしまったか?」

とも思ったが、全集は基本同じ箱に入れるので、
無いのはおかしい。
そうこうしているうちに、新装版の「佐武と市捕物控」が
発売になり、仕方なく第一巻だけ購入した。
ところが、話の組み方が変わっていて、ただダブった話を集めただけだった。

がっかり。

改めて全巻買うかどうしようかと考えていた。

結局引っ越しから6年ほど経った時、何気に
佐武と市捕物控のある本棚を見てみると、
文庫版が第一巻から最終巻まで、一巻の抜けも無くきっちりと並んでいる。

「え! そんな馬鹿な」

と思ったが、何度見ても、一巻がある。
本棚には本がきっちりと収まっているので、引っ越した時から
この状態のはずである。

「なぜ第一巻が無いなんて思ったんだろう。そして何度も確かめたはずなのに揃っているのに気が付かなかったんだろう」

その理由は全く分からない。

二つ目は、「和弓のDVD付解説書」

一時期弓を習っていて、購入した。
こちらも引っ越してから再度見直そうと思って探したが
見つからなかった。
一冊だけなので、どの箱に入っていたのか分からなくなっていたが、引っ越しで作った全ての段ボールを開けても
見つからない。

そして同様に、引っ越しから6年ほど経った時、
本棚の中程、一番目に付く高さの段に、ちょこんと並んでいた。
その本のすぐ横には、つい先日買ったばかりの新しい本が差してある。
ということは、この新しい本を買った時に、見ている筈なのに、
まったく気が付かなかった。

幽霊のように消えていたのか、自分の視覚がそれらの本だけ、認識できなくなっていたのか、真相は全く分からないままである。

           おわり



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夢乃玉堂
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