「続 シン・ウルトラマンは?」・・・早くも続編の予想。絶望に負けず行動して。
前回、「出来れば4DX版などが追加公開されると嬉しい」と書いたら、4DXによる公開が追加で始まった。
早速試してみたら、やはり4DXは楽しい。2時間遊園地のライドに乗っているような気分になる。お近くにあるようなら是非お試しを。
さて、「シン・ウルトラマン」について、一部アメリカの映画評論家が評価が、「面白い映画だが、大人が古いおもちゃで遊んでいる印象」などと言っているらしい。これを真に受けて批評する人も多いだろうが、もう一度立ち止まって、見直してみたい。
前回も少し書いたが、この映画が訴えているのは、「努力を信じて絶望と戦う意義」だ。
海外の評価は、日本の現状を知らずに語っていると言わざるを得ない。
しかしそれは当然なのかもしれない。
一般に「努力を信じて絶望と戦う」ことは当然だからだ。
しかし、昔「ポセイドンアドベンチャー」という映画で、神や他人に依存せず「努力を信じて絶望的危機と戦う」ことをテーマにヒットした。
では、なぜ同じようなテーマで「大人がおもちゃで遊んでいる」というような批評が出てくるのか。
ヒーロー映画だからか? それとも何か別の視点があるのか?
アメコミじゃないからか?
本質を見抜くことは、現地に行って、生の感想に触れることも出来ないので分からない。でももう少しだけ、考えて見たい。
*ここからは、一部ネタバレになるので、まだ観てない方は、実際に劇場で観てから読んでいただきたい。
それは、ブランコでメフィラスが語るセリフから始まる。
おおよその概要を書くと、
「人類は、高度な技術を見せつけられることで、回避不可能な絶望感を感じ、それによって、思考や向上心を失い、上位他者(メフィラス)に依存し、自分で考える事も放棄した従順な駒になってしまう」
早い話が「負け犬根性を人類に持たせて、こちらの言う事を聞かせよう」ということ。
さらに、「人類」を「国民」に置き換えると、その狙いが良く見える。
「負け犬根性を国民に持たせて、こちらの言う事を聞かせよう」と企む輩がいるという事に警戒心を持てというだ。
「戦っても負けるなら、戦う意味なんかないや」
という考えを持ってはいけないのだ。それこそが「禁じられた言葉」なのだ。いつの世でも、心を他人に売り渡してはいけないのだ。
実際、映画の中では、そんな風に侵略してくる外星人に、政府はさっさと依存してしまう。しかも、依存した政府関係者が実に嬉しそうなのが、不気味である。
これは私の勝手な思索だが、続編は「力」を手に入れた考えなしの人類が、
その「力」に依存し考えなしに賛同する事により
手痛いしっぺ返しを自ら食らう展開になるのではないか。
そうすると・・・あの話かな?
勝手な予想はともかく、そのような傾向にある現実に
焦りを感じている方は決して少なくない、と信じたい。
現実世界では、なんとか依存するのを止めて、自ら考えて
一見絶望的に見える不安から抜け出す行動を起こしたいのである。
そんな信じられる世の中であってほしい。
今こそ。信じられる世の中を作る為にも、絶望に負けず行動しなければ。
自分にできる簡単な事を、自分の権利を行使するために一歩前に出るのだ。
おわり
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