「野良のりオ」という女優が好きである。 「shazai!」下北沢小劇場B1
「shazai!」 企画製作 A.R.P 下北沢小劇場B1
「野良のりオ」という女優が好きである。
個人的な感情で芸術を語るのは決して良くないのだが、今回は、まずここから評していきたい。
「好き」と言っても、出待ちをしたり、ストーカー的ファンレターを送ったりはしないし、キャラクターグッズを集めたりもしない(勿論そんなものは存在しないのだが)。
彼女の演じている舞台空間が好きなのである。
パーツで言うなら「眉」である。感情に合わせて動く眉毛が雄弁なところが良い。
以前にも書いたが、彼女は実に多彩な可能性を持っている。
表情、しぐさ、語りの中にまだ見ぬモノが隠れていることを感じさせる。
ただの「しこめ」役者で使うのでは勿体ない。
近い未来、きっとその魅力を120%引き出してくれる当たり役が巡ってくると勝手に期待している。
さて肝心の芝居であるが、
「謝罪のための空間」で過去に何かしらのわだかまりや怨恨を持った二人が
対峙する。
中心となるのは、当事者二人の対話劇である。
この芝居を見ていて、不思議な感覚に囚われた。
この役の人が、あちらの役を演じるとどうなるだろうか、
または、あの役の人が、こちらを演じるとどあうだろうか、
という風に「妄想」で配役を頭の中で交代してみるのである。
役者に当て書きしたようなキャラクターであるから
頭の中の「妄想」では違和感が生まれ、逆に意外な面白さが浮かんでくる。
もちろん個人的な感覚なので他の人にとっては全く意味の無いことかもしれないが、そんな見方をするのも又、芝居の楽しみである。
下北沢タウンホール地下一階
下北沢小劇場B1 にて、1月24日まで。
配信も行われているから、興味のある人は是非。
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