「映画の鑑賞料金が値上がりするらしい」・・・面白さへの期待度が高まるが。
映画の鑑賞料金が上がるらしい。
大人ひとり 2000円。
大人ひとり、600円という時代が懐かしい(何年前じゃ)。
以前、芸術(演劇や映画)と入場料の関係について考えたことがある。
それについて、もう一度考えて見たい。
「芸術の満足度」は、「入場料」に「面白い」を掛けると出る。
しかし、そこに正比例する法則はない。
「高いものを見られるだけの経済力が自分にはあるんだ」
と納得するためだけに演劇やオペラを見に行く気にはならないし、
「安いから、つまらなくても仕方ない」
とは絶対に思えない。
安かろうが高かろうが、面白いものは面白いし、
つまらないものは、つまらない。
ある職業をタイトルにした映画を見ながら、
頭の中でずっとそんな事を考えていた。
期待が大きかっただけに、失望も大きかったからだ。
「社会派」も「今日性」も話題作りだけ。
ラストシーンで、観客から失笑が漏れていたのが印象的であった。
役者さんたちはとても頑張っていたのに残念だ。
安かろうが高かろうが、面白いものは面白いし、
つまらないものは、つまらないのだ。
又これとは別に、「面白い」に出会う確率に入場料を掛けると
「芸術の期待値」を導き出すことが出来る。
例えば、映画・演劇・コンサートなど、それぞれに入った場合に、面白い作品に出会える確率と期待値はどれくらいだろうか?
これはもちろん、確率の分母をどう設定するかで変わってくるのだが、
「好みのジャンル、ひいきの人」というフィルターがかかる事によっては
さらに確立は変わる。
コンサートは、すでに「好きな」音楽や人の唄を聞きに行くので、「面白い」に出会う確率が当然高い。演劇も推しメンが出演する時はある程度は同じ事が言える。
これらの期待値で人は動くが、観た後の失望には誰も救いの手を差し出さない。
自らの期待値とカンの悪さを恨むだけである。
と、そんな事を映画館の闇の中でずっと考えていた。
「不寛容な社会」は、嫌いだが、「作品に対して寛容になれない思い」が、しばらく続くことになりそうだ。
おわり
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