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「蘊蓄漫画というジャンル」・・・古谷三敏先生、逝去。
古谷三敏先生が亡くなられた。
この方ほど、作風が変わった人も珍しいだろう。
最初のヒット作、『ダメおやじ』は、当初、毎回のように
バットで父親が殴られるという悲惨なイジメ漫画だった。
ところが、途中で漫画の中で家族が和解し、穏やかなほのぼの漫画になった。
連載当初から読んでいた読者は戸惑った。
しかし、その後も、その柔らかで繊細なタッチとともに、
優しい作品が続いた。
最早、昔の作風を求める者は、私の周りにはいなかった。
『BARレモン・ハート』で、蘊蓄漫画というジャンルを確立した。
それ以前にも似たような漫画はあったかもしれないが、
「蘊蓄(うんちく)」という言葉を漫画の世界で確立したのは、
古谷三敏先生が最初かもしれない。
私は、蘊蓄にはあまり惹かれなかったが、
噺家の人生を描いた『寄席芸人伝』に強く惹かれた。
落語と言う芸を軸に人間を描き切ったシリーズ。
この作品を友人に紹介した時、
「辛い夜に一話ずつ読んで癒されている」
と話していた。
その通りだと思った。
私も辛いときに、つい手が伸びる。
ご冥福をお祈りします。
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