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玉堂デスヨ。

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癒しの日常と、気がついたあの事。人生が豊かになる一瞬。 怪談、恋愛以外の作品も。
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2023年2月の記事一覧

「今回は、冬の怪談」・・・ラヂオつくば放送です。お楽しみに。

怪談好きというものは、年がら年中、不思議な話を求めているもので、ラジオでも怖い話があります。 本日28日火曜日、 17時からは、ラヂオつくばの 「つくば You've got 84.2(発信chu)!(つくば ゆうがたはっしんちゅう)」。 担当MCの小村悦子さんによる、月に一度の「朗読コーナー」。 通常は、毎月第三火曜日ですが、今月は本日第四火曜日に放送されます。 冬らしい不思議なお話。お楽しみに。 番組は17時から。朗読コーナーは17時30分か45分くらいからの予定で

「大奥」「芸者」「名刀」次回も多彩に。・・・第5回「森章二の素読みの会」

毎回満員の「素読みの会」。 次回は3月19日(日)19時から。 開催まで4週間を切りました。 今回の森章二さんの江戸話は、「大奥」「吉原」について。 TVドラマでも話題の大奥ですが、その実態に迫ります。 目から鱗の江戸話。ご期待ください。 そして、朗読は、「名刀・お喜美」。 刀鍛冶の娘、女傑・お喜美が何の因果か、役人の接待に巻き込まれてしまいます。嫌味を言って絡んでくる新政府の役人に、男勝りの女傑が我慢できるはずもなく、ついに対決の時を迎えたのですが・・・。 今回も時代

「長時間露光の撮影で」・・・怪談。下宿で起こった事は?

大学2年の夏休み。 映画研究会の友人・青木くん(仮名)宅に泊まりこみ、アニメーションの撮影をする計画を立てました。 青木くんは、畑の真ん中にポツンと建っている平屋の一軒家を借りて、一人暮らしをしています。 窓もサッシではなく、昔ながらの木枠にすりガラスが嵌め込んでいるというレトロな作りの木造住宅です。駅からも遠く、建物も古いためか、驚くほど家賃が格安なんだそうです。 青木くんのアパートでは、それまで何度も夜中まで撮影したことがりましたが、誰かから文句を言われたことはあり

「桂小文治一門 兄弟弟子大会」・・・未来が楽しみな会。

「森章二の素読みの会」にもよく来てくださる桂小右治(こうじ)さんと、音曲で人気の桂小すみさんの「桂小文治一門 兄弟弟子大会」が行われた。 兜町のアートスペースの和室で、距離の近い、にこやかな雰囲気の中で行われた。 出演は 桂しゅう治さん「子ほめ」。大学の落研出身だけあって高座では落ち着いているし、まくらは手慣れた感じさえあった。 桂小すみさんの「音曲」は、三味線と小型の琴と尺八。実はこの人は3年前くらいから知っていて見るのが楽しい。琴と尺八の曲弾きは、師匠の冗談から生ま

「ストレス対処法」・・・誰にでも起こりうることへの対処法。

笑福亭笑瓶さんが亡くなった。 誰からも愛されていた笑顔の人が亡くなって、本当に寂しい限りだ。 病名は「急性大動脈解離」という事だが、この病気は本当に油断できない。誰もが罹りうる病気なのだ。 参考になるかどうか分からないが、私の友人の話をここに記したいと思う。 ○「Aさんの場合」 Aさんは朝の通勤途中の満員電車で胸が苦しくなった。尋常ではない苦しさなので、途中駅でホームに降りて少し休もうと思ったそうだ。 結果的にはこれが良かった。 Aさんは、ホームのベンチで5分ほど休ん

「総額1千万円以上?」・・・感服いたしました。

写真を整理していたら、マニアックな車の写真を見つけた。 知る人ぞ知るポインターだ。 2017年の「ワンフェス」で撮影させてもらったもの。 実際に撮影用に使われたのと同じタイプの中古車を探し出し、 そっくりに改造。その費用は総額1000万円以上かかっているという。 ここまで来たら、本当に感服である。 この元になっているクライスラーインペリアル(だったかな)も 特徴的な車で、下記の写真は、シフトチェンジのボタン。 (メーターの横に縦に並んでいるもの) レバーではなく、ボタ

「銀座で鮫!」・・・都会のど真ん中で見つけたもの。

大げさに書いているが、特に何と言う事のないお話だ。 先日、歩行者天国で気分が良かったので、銀座、日本橋、秋葉原まで歩いた。 少し肌寒いくらいだが、歩いていると暑くなる。春も近いようだ。 散歩ついでに、何か面白いものは無いかと眺めていると、 明らかに、とある恐怖映画からイメージを引用したようなパッケージを見つけた。 「鮫」だ。 良く見ると、「サメのジャーキー」とある。 ゲテ好きとしては、大いに興味をそそられる。 しかも、銀座のど真ん中、数寄屋橋の近くで、「鮫」だ。 買

「メーターと縞パンツ」・・・松本零士さん逝去。

松本零士さんが亡くなった。 また一人、偉大な漫画家が亡くなってしまった。 一般に松本零士さんは、 「ヤマト」以降の「ハーロック」や「999」のSFアニメ系作家として知られているが、 我々の世代では、その少し前、「男おいどん」や 「潜水艦スーパー99」。その他、「セクサロイド」や戦記物の短編など、多彩な才能を見せてくれていた。 特に「男おいどん」は、熱狂的なファンがクラスにもいて、 彼は自分の下着を全て漫画に登場する縞柄のパンツに買い替えていたほどであった。 SF系では、と

「プールの鮫」・・・怪談。中学校のプールで起こった事は。

「ねえ。 カバタツの奴、学校辞めるみたいよ」 「やったぁ!」 渡り廊下を雨に濡れながら駆け抜けて、教室に戻って来た美佐の報告を 瑤子と比登美は手を取って喜んだ。 「今の時代、SNSを制する者が学校を制するのよ」 美佐は、カバタツが嫌いだった。 カバタツとは、川田達夫という体育教師だ。 プール授業の時、美佐がちょっとふざけて 男子を潜って水中に引き込んだところを見つかり、 カバタツに放課後呼び出されて、しこたま叱られた。 それ以来、美佐は目の敵にしていた。 「そも

「音響科の課題」・・・怪談。アナログのカセットを使ってみたら。

「面白そうだな。音楽を聴くのは好きだし、楽器の演奏をする訳じゃないから、4年間遊んで過ごせそうだ」 と、安直に選んだ一般大学の芸術学部音響科。 ところが、一般大学とはいえ、文学部や経済学部に比べると、はるかに実習や課題が多かった。 しかも同期の学生は皆、小学校からのオーディオマニアや、自作ラジオを何台も作っているようなセミプロばかりで、学食の会話にも付いていけない。 入学後せっかくできた彼女とも、話題が噛み合わず、時折見せる馬鹿にしたような視線に耐え切れずに、ひと月も経

「レジ係の心得」・・・ホラー。よ~くその場面を想像してみて。

スーパーの買い物かごをレジの台に乗せる時、お客さんの袖が捲れ上がって、真新しい火傷の跡と青あざが見えた。 『痛そうだな・・・』 私にも覚えがある。コンロや火箸で焼いた痛みは中々消えないのよね。 お客さんの苦しみは、まさに痛い様に伝わって来るわ。 買い物かごの中には、 丈夫で大型の黒いビニール袋が10パック。 10枚セットのバスタオルを5セット。そしてのこぎり。 そう、分かるわ。こんな時、自宅にあるものは使いたくないものなのよね。 私は商品をスキャンしてから、最後にこ

サマセット・モーム「報われし者のために」・・・古典が古典として残る意味を再確認する。

「報われし者のために」劇団キンダースペース  両国シアターXにて2月19日まで 若い人にこそ観てもらいたい! サマセット・モームが、第一次世界大戦後の1932年に書かれた戯曲。 今回の芝居では、セットや美術衣装などにも力を入れ、丁寧に戯曲の世界を表現している。 一方で、古典を古典として額縁の中に押し込んでしまうよなことをせず、ベテランに混じった若い役者たちが現代的な芝居をすることで、現代性を誘起している。 ちょっとした仕草やセリフ、動きなどが現実と地続きであると認識さ

「死者のアカウント」・・・ホラー。亡くなった人のSNSの処理は。

「ねえ、絵麻ちゃん。健ちゃんのSNSアカウントが、 まだ生きてるみたいなの」 待ち合わせたカフェに着くなり、希亜はピンクのスマホを取り出し私に見せた。 『健ちゃん』とは、希亜の夫で、私の会社の同僚でもあった飯島健のことだ。 「ほら。これ・・・」 見せられたSNSの画面には、美しい夕陽の写真が映し出されている。記事の日付は昨日だ。 「四十九日も済んで、課金されるアプリやサブスクなんかを 解約しようと思ってぇ、健ちゃんのスマホを立ち上げてみたんだけど、ここから今も更新され

「生クリームの自販機?」・・・ついに買ってみた。なまくり。

久々に自動販売機シリーズです。今回の自動販売機は、去年から見つけていたのですが、中々実際に買う機会を失っていたものです。 最初に見つけたのは、渋谷109でした。 見つけた時の感想は率直に「なんじゃこりゃ?」。 見たことの無い透明な缶に、白い何かが入っている。 それが「なまくり」でした。 よく見ると、缶入りの生クリーム。そして、それの自動販売機。 他には何もない。その商品一つだけの単品自動販売機。 「買いたい!」 だけど、その時はあるイベントを見に行く予定だったので