「その世界でしばし笑わせてくれ」・・・ある舞台でのこと。
先日、ちょっと退屈なコメディを観た。
有名な俳優と有名な喜劇系俳優が主演で、海外の良く知られている戯曲だという。
だが、今いち没頭できない。
まず登場人物が、その俳優自身にしか見えない。
「俳優とは、その『役』に俳優自身の存在感を落とし込んで、観客を魅了する」と
聞いたことがあるが、俳優の存在感だけが妙に目立っていた。
一方の喜劇系俳優は、普段見ているその人の面白さを舞台上で感じる事が出来なかった。芝居とアドリブのどちらに振ることも出来ずに、演技を迷っているように見えてと